第4話
「なんのために、リアちゃんを
200億円も使ってサイボーグに改造したりするんですか」
田所が休憩室で上総に聴いてきた。
「末期がんの根本治療のためだ」
上総が腕組みしながらブラインド越しに
窓の外を見た。
「でも、そんなことされちゃあ、効かない
抗がん剤を売っている製薬会社連中
が黙って、あっ」
「そう、だから、あの銃弾はわたしを狙ったともいえるし
研究材料第一号のリアを狙ったともいえるんじゃないかな」
「なるほど」
「ともかく、一刻も早くリアの改造を
行いたい」
「どうしてですか」
「改造できるのは世界中でわたしだけだからよ」
上総が田所の肩をポンポンと叩いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます