【詩】堕ちる【再掲】


酒の海にダイブ

酒に溺れる男は

朧げな記憶に生きていた


特別なギフトなんか無い

平凡な毎日に

刺激を求めて

偽物の安心に酔う


ハイになる夜中

いつもの眩暈に苛まれ

それを止めようと

酒を呑む

沈むようなスパイラル

どん底まで堕ちた男は

灰のように

女の吐息に吹き消された



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