【詩】嘘
嘘をつくごとに
道徳というものが
嘘を否定する
しかし
幾何かの命に
道徳は役に立たないだろう
役に立つのは
現実を惑わす嘘
現実世界は
道徳の美を私に押し付ける
けれど
最期は
私の命が終わる最期の日には
道徳よりも
もっと美しい嘘を
ついてほしい
空っぽの言葉を
つなぎ合わせて
揺るぎない正論を唱える
意味はないけれど
それは
私の心の支えになる
嘘のような現実を
現実のような嘘を
私はもう
区別はできないから
分解して
溶かして
純粋な物質として
ろ過しよう
ダイヤモンドみたいに
輝く嘘
そういう嘘を
待っているんだよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます