幸運集めのフォークローバー 21
「先生はホームセンターに寄ってました。
反応をたどると、しばらくお店に滞在して車を停めてたことがわかったのですが、わたしが追い付いたときは、すでに車を発進させるところでした。
そのまま市外に帰ったみたいです。何を買ったのかも分からず仕舞いでした」
手がかりは無しか。僕は今の話についても尋ねてみる。
「ところで、『座敷わらしのおまじない』って知ってる?きっと、和歌子ちゃん関係の話なんだろうけど」
しかし和歌子は首を振る。
「聞いたことはありますが、わたし自身、真偽不明で。
昨日も少し言ったのですが、わたしを生むことになった『夕暮れの体育館には座敷わらしが現れる』っていう古い噂があります。
そこから派生して広がったんでしょうね、おまじない云々もきっと、昔の生徒たちが面白半分で語っていただけだと思います」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます