可愛いオトコ

海星

第1話 美味しい

「美味しい?」

「お前、食わないの?」

「毒味させてるの。」

「…マジ?」

「そうだよ。で?美味しい?」

「美味しいよ。」

「ほんと?」


満面の笑みで翔が俺に聞く。


「うん。流石だよな。俺が味薄いの好きなのよく分かってる。」

「奥さんなれるかな?」

「…おっぱい付けたい?」

「うん?要らない。触りたい?」

「いや、お前の顔にむねはちょっと。可愛いけどなんか違う。だからと言ってその顔でギンギンにされてもなんか嫌。」


「じゃあどうしたらいいの?!」


翔が頬を膨らませて拗ねる。


「あぁ?挟んどけ。無駄にでけぇの。」

「仕方ないじゃん、でかいんだもん。」

「……可愛いな。」

「……。」


そう漏らすとまた翔が微笑む。

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