白昼夢の女神。
猫野 尻尾
第1話:棚ぼた。
こんな小説出していいのかなってちょっと投稿することを躊躇ったのですが
この物語に出て来る施設、建物、登場人物はすべて架空のものです。
露骨な性描写はありませんが、ただ人の受け取り方によっては女性蔑視に
つながる恐れがあるかもしれません。
決してそういうつもりで書いたわけじゃありませんが、あれはダメこれはダメと
言っていたら小説なんか書けませんから・・・でも、もしこの小説がダメだろうって
クレームが来るようなら下書きに戻します。
とりあえず投稿してみますね。
僕はとても不思議な体験をした。
それはどう見ても今の時代じゃないし、どこの国かも分からない。
まるで旅行の途中で次元を超えたんじゃないかってくらい豪華絢爛でさらに
隠微で妖艶・・・形容しがたい体験だった。
仕事場の社長の幼馴染の時計屋の息子さんが、メーカーから旅行の招待が
あったんだけど、その日はゴルフ大会があるから行けそうもないから、
おまえ行かないかって、うちの社長に連絡が来たらしい、
でもうちの社長もその日は用事があって行けないって言うんで僕のところに
話が回ってきた。
「藤原くん・・・君行くか?」
って社長から言われたので、迷わず
「行きます」
って答えた。
どこへ行くかも聞かないうちに・・・。
旅行の日は会社が休みだったし、さして用事もなかったから遠慮なく招待券を
もらった。
もちろんツアーで目的地は、あまり聞いたこともない島だった。
どっちしてもリゾート地ならいいや。
空港まで行ったら待ち合いエリアに、僕と同じ島に行く人たちが僕を入れて
10人集まっていた。
でもって、島直行の飛行機に乗った。
プロペラ機だったから音はうるさいは揺れるわで乗り心地がいいとは言え
なかったな。
で、島に到着すると、まずは宿泊ホテルに連れて行かれた。
そこから現地の観光ガイドが付いてくれた。
昼間は島の観光。
島だから特になにかがあるってわけじゃないと思うんだけど、水族館とか
海が綺麗だから遊覧船に乗せられてガラス張りの床から海の中を観覧したりした。
まあ、ほとんど時間つぶしって気がした。
で、レストランで現地料理・・・果物ばかり、美味しかったけど早くも
日本食が恋しくなった。
カップラーメンでもいいから食べたかった。
ようやく日が暮れて、部屋にガイドさんがやってきて全員ロビーに集合して
くださいって言われた。
ロビーに集まった顔ぶれを見たら、男ばかり・・・女性がひとりもいないことに
気づく・・・そのことを僕は今頃気づいた。
ツアーだろ?ひとりくらい女性がいたって不思議じゃないのに・・・。
実は僕は今回の旅行についてなにも聞かされてなかった。
どういうタイプの旅行なのかってことを・・・。
たぶん同乗者のみんなは知っていたんだと思う。
ガイドの指示のままマイクロバスに乗ると、それはそれはめちゃ豪華絢爛な
屋敷に連れて行かれた。
またまたガイドに導かれるまま、行半な表玄関を入ると係りの人が僕たち全員に
番号札を渡した。
「その番号札はなくさないようにしてください」
「この先の大広間で使うことになりますから」
そう言われた。
で、今言われた、これまた豪華な大広間に通された。
いったいここはどこなんだ?
まるで江戸時代に出てくる遊郭みたいじゃないか?
ここで晩御飯を食べるみたいだけど、それならホテルでもよかったと思う
んだけど・・・大広間の中には舞台があって、ご飯を食べながら現地の人の
パフォーマンスでも見せてくれるのかなって思って待ってると、男子がふたり
に女性がふたり大広間に舞台に現れた。
で、僕たちの挨拶すると、男性は舞台の袖で舞台を照らすライトの手配を
しはじめた。
そして女性は舞台に座ったまま待っていた。
しばらくすると大広間の照明が落ちたと思ったら舞台にスポットが当たった。
そして音楽が鳴り始めて、その音楽に合わせて女性が踊り始めた。
ああ、やっぱり歌か踊りを見せてくれるんだ、って思った。
つづく。
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