第14話 独りの時間

 静かになったハジメの部屋。

 とはいえ、彼はさみしさを感じていない。

 ハジメは、ひとりでもとくに感情の変化はなかった。

 ゲームはせず、インターネットを閲覧えつらんするネットサーフィンをして過ごすハジメ。

 のんびりと過ごした。

 ハジメは料理ができない。化学反応かがくはんのうだと頭ではわかっていても、うまくいかなかった。

 家から出るハジメ。割高ながら営業時間の長い店で食事を買った。家に持ち帰り、昼食を食べる。

「……」

 とくにしゃべることはなかった。

 すこしして、歯を磨いた。

 昼が過ぎても、死神しにがみちゃんとマツの二人がやってくることはない。

 すっかり落ち着いたハジメ。

 ゲームをして過ごした。詰将棋つめしょうぎのようなじっくり考えるソフトをプレイ。しかし、ミスがある。

「何っ」

 ひとごとが出た。

 そして、ネットサーフィンをして過ごす。

 夕方になった。

 ハジメは、早めのお風呂に入る。

 風呂の掃除そうじをしないといけないためだ。

 パジャマには着替えず、普段着を着た。

 外出し、お手軽価格のレストランで定食を頼んだ。食べる。

 おごってもらう人がいないため、代金を支払う。

 戻る前に、明日の朝食を買った。

 ガラガラと音を立て閉められる門。家に戻ってから歯を磨いたハジメ。その目はすでにトロンとしていた。

 男は、寝支度をして、眠りについた。


 月曜日。

 朝食のあと、ハジメが歯を磨く。仕事に行く準備をした。

 玄関がゆっくりと開く。恐る恐る開けているハジメ。

 誰もいない。

 ほっと胸をなでおろし、門が開けられる。ハジメは仕事場へと向かった。


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