第26話 映像
「ラク〜……ここに、大きなドングリが沢山落ちてるぞ!」
「本当だ! 虫食いの無いやつを集めて持ち帰ろ〜よ。」
*
『大賢者、1時間くらい飛ばして!』
『かしこまりました。』
『お前達、1時間もドングリ拾ってたのか?』
『しぃ〜、続きかけるよ。』
*
「お城……やっと着いたね。」
「あんな所に、ドングリが落ちてなきゃ……
もっと早く、着いたのにな!」
「確かに、あのドングリは何者かのトラップかも知れないね。」
そして、門番の兵士に近づくと!
「あの〜……王妃様か王女を呼んで頂けますか?」
「何だ? お前達……」
「王妃様に話したい事があって……」
「あぁ……そう言う事か。
ついて来い! 案内してやる」
「ありがとうございます!」
そして、僕達は兵士に案内をされ!
大会にエントリーさせられた。
「エントリーする。
お名前は、お決まりでしょうか?」
「名前……何でもいいの?
なら、ラットと僕を合わせた名前にすると!
そうだなぁ〜……ねずみ男で、お願いします。」
「ねずみ男ですね! かしこまりました。
登録……完了です。
なお、ベットは一緒に参加でしませんのでご了承ください。」
「えっ! ダメなの……困ったなぁ〜。
戦闘になってしまった時は、完全に……
ラット頼みだったのに、どうしよう。」
「ラク、オレは……まだ諦めて無いぜ!!!
この姿を見よ!」
ラットは、出来るだけ体を伸ばし……
細身になって、僕の首に巻き付いた。
*
「ダメですよ! 普通に、分かりますから。」
「はい……。」
*
「いい作戦だと思ったが、無理だったか……」
「ラット……何とかならない!?」
「あとは、小さくなるかマントになるくらいしか出来ない……すまん。」
「いや、初めから! そっちでいいから。」
そして、僕はマントになったラットを羽織り大会に参加した。
*
「大会公式実況のマイク・マクドナルドです!」
「あっ、マック食べたい……」
「続いての試合は、初出場! 白銀のマントは、どんな力を秘めているのか……ねずみ男!!!
そして、それを迎え討つのは……今大会の優勝候補と言われている男。ラージャン!!!
ただいま10勝中! 金髪の色男は、いつになったら王女の心を射抜くのかー!!!
では、試合スターーーーーーーーート!」
「君達、初出場だろ!
もしリタイアするなら、今のうちにだぜ!!!」
「この大会、リタイアとかあるのです……」
ラージャンは、話が終わる前に攻撃を仕掛けて来た!
「アァータタタタタタタタタタタタァー!!!
アァータタタタタタタタァー!!!
アォーチョチョチョチョチョチョチョォー!」
「おおーーーと……これは、ねずみ男! 全く手が出ない。」
「くそッ……コイツ! 話してる途中で、攻撃を仕掛けて来やがって!!!
しかも、攻撃の速度と言葉数が全く合ってない!!!」
『マジ! 口だけな……言葉数に対して、手数が少なすぎだ!』
「良くかわしたな! 俺様のマックスラッシュを……」
「これで、マックスなのですか?」
「俺様のマックスが、こんなもんだと思うなぁ!」
『いや、お前が言ったんだろ!』
「俺様の最終奥義……くらえぇーー〜!!!
乱れ切りぃーーー!!!」
『ただ剣を適当に振り回しているだけだろ!
よくこんなんで10勝も出来たな。
ラク、突っ込め! 接近したらオレが仕留める。』
そして、利用者がぶつかり合い!
鮮血が飛び散った……
「ラット! 大丈夫……!?」
『クソッ……アイツ、全身に武器を仕込んでやがったのか!』
「まんまと、油断したな!」
「遅くて、ふざけた攻撃もカウンターを狙う為の罠……接近戦闘は、僕達が不利になる。
でも、武術大会って言ってるんだから術! 魔法を使っても良いんだよね。」
『勿論だろ! アイツのカウンターも多分、魔法だろ!』
「なら、遠慮なく。」
そして、僕達は魔法を撃ちまくった!
「くそーーー!!! 魔法なんて、卑怯な!!!」
「卑怯では、ないでしょう。
武術大会なんだから!」
そして、僕達はラージャンに勝利した!
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