第23話 酒
「よしッ! 場所は分かった。
早速、向かおう!!!」
僕達は、タダ酒を飲む為の冒険へと旅立った。
「待ちきれんな! 精霊の木から湧く酒……いったい! どんな味がするのだろう!!!」
「わくわくッ……」
「腐った死体達も嬉しそうだね。」
「コイツらは、死ぬほど酒が好きだからな!」
「確かに、それで死んだ様なものですからね。」
「ハハハハッ!」
「……てか、
「よしッ! 置いて行こう!!!」
すると、腐った死体達は皆んなにしがみついた!!!
「うわッ! ちょ……ちょ……待って……臭いから、めっちゃ臭いから!!!」
「テメーら! ふざけんな。
地図は書いてやるから後から来い!!!」
いくら言っても、腐った死体達は離れなかった。
「マジ! 待って……何か考えるから!!!」
「ラク……馬車は!? 馬車に乗せれば、早く運べるはず!!!」
「それだ!!!」
僕は、急いで馬車を作り出すと……
腐った死体達を乗せて運んだ。
*
「ここが、例の場所か!!!」
「こっちにあったぞ!!!」
その声を聞くと、いきなり腐った死体達が4足歩行で走り出した!
「ちょ……お前達! 行儀悪いって!!!」
腐った死体達は、地面に横になり溢れ出てくる酒を顔に浴びながら飲んでいた!
「まぁ、良いんじゃねーか。
どの道、地面に落ちた酒は飲めないし。
コイツらが、この酒の最終防衛ラインって事で……」
「そんな事より! 私達も早く飲もう!!!
もう、待ちきれない!!!」
「そうだね。」
そして、僕達も皆んなで湧き出る酒を飲み始めた。
それは、少し甘酸っぱく……
不思議な味がしたが、とても美味しかった!
*
「なんか、昔を思い出すな……
花見をしながら良く! お酒飲んだっけ……」
「ラク……飲んでるか!?
たまには、外で飲む酒も乙ってもんだな!」
「師匠! 俺にお釈をさせて下さい。」
「ラク〜……私のお陰だからな! 感謝しろよ。」
「マスター……私達、何か食べ物! 捕まえてくる。」
「私の分も頼む! メイド達……」
こうして、楽しい宴会となった。
*
*
*
「おい! お前……私の酒が飲めネェって言うのか? あ"ぁ……どう、なんダョ!!!」
「勘弁……して…………下さい……」
「ギモヂワルイ……モウ、ノメナイ……」
「ラクぅ〜……生きてっか…………?」
「3日間は……死ぬ……無理……もう……飲めない…………」
それから、数時間して! 地獄の3日間が終了する事となった……
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