ノートの隅、

夏音

朝 青い空気の中

学校へ続くこの坂を

歩いていくよ


静かな校舎

誰もいない教室

君の机 見つめてた


早起きしたのは 何故?

誰にも気付かれることなく 君のこと

想っていたかったから


放課後のベル

あかね色のこの教室に

鳴り響く


こうして時間は

過ぎて行くんだね

君に何も言えないまま


分かったよ 自分の気持ち

気付かないフリ もうできなくて

好きなんだ 君のこと


これで終わりでもいい 伝えないままなんて 嫌だから

ためらいは 机の中に押し込めて

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