不倫をする人の特徴

エリー.ファー

不倫をする人の特徴

「不倫をしていた芸能人を擁護するが、不倫を完全に容認しているわけではないことを強調するため、ちょっとふざけた感じの笑い方で、やってしまったことはしょうがないからなぁ、等と言う」


「異性と仲が良いことを、あえて隠さない戦略をとってくる」


「異性からの相談をすべてチャンスと認識している」


「不倫をしないと生きていけない人生になりつつあることを認めながら、いつか不倫という娯楽から足を洗うために、煙草やゲーム、子どもの教育に異常な熱を上げて取り組むなど、次の依存先を探している」


「不倫ではない、と言い切るための言い訳や一線を自分なりに持っているが、明らかに緩んでおり、緩んでいることを自覚すると、今度は緩んでもしょうがない場合の言い訳を考えはじめ、こえてはいけない一線のパターン数が増殖している。また、ある一定以上をこえてしまうと、しょうがないじゃん、という暴力的な意見で不倫を正当化し始める」


「本当に、本当に、不倫をされた側にも問題があると思っている」


「絶対に口には出さないし、態度にも出さないが、マジで不倫をされた側にも問題があると思っている」


「上記の二つの文章を読んで、そりゃそうだろ、と言葉に出す、もしくは、脳内で言葉が漏れる」


「世間は不倫について余りにも過剰に反応しており過去には不倫も一つの文化として成立していたはずで現在が異常なのである、と思っている」


「不倫はしたいが、されたくはない」


「傷つけたいが、傷つけられたくはない」


「上記の二つを自分の中に生まれた悪質なわがままではなく、人間として当たり前の感情だからしょうがない、という言葉でなんとか片付けようとする」


「上記の文章を読んで、片付けようとするのではなくてそう片付けるしかないじゃん、と言葉に出す、もしくは、脳内で言葉が漏れる」


「ここまでの文章を読んで、もう何も言わないようにしておこう、考えないようにしておこう、と言葉に出す、もしくは、脳内で言葉が漏れる」


「不倫に勝る娯楽が存在しないのに、不倫に勝る娯楽さえ見つかれば、足を洗えると思っている」


「上記の文章を読んで、いや不倫に勝る娯楽なんて存在しないことは気付いている、また、不倫は娯楽ではなく人生だから相手側のことも慮ってやっていて真剣だ、と言葉に出す、もしくは、脳内で言葉が漏れる」


「不倫によって多くの人が不幸になるのは分かっているが周りが勝手に思い詰めて不幸を増幅させているだけだ、と思っている」


「不倫が問題なのではなく不倫を大きな問題にする人が悪い、と思っている」


「不倫は悪くない、と思っている」


「不倫が悪くない世界なら皆だって不倫をするに決まっている、と思っている」


「不倫ができる自分に嫉妬している人間たちの対応が面倒なだけで不倫は続けていきたい、と思っている」


「恋愛を死ぬまで続けることは自由でありタイミングによって不倫と名称が変更になっていることだけが問題と認識されるべき、と思っている」


「何か踏ん切りがついたら不倫をやめられるかもしれない、と思っている」


「不倫が人生に深く食い込み過ぎて本当はやめられない、ことに気が付いていない」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

不倫をする人の特徴 エリー.ファー @eri-far-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ