第1話 夢枕でうるさい女

?「ゆうこ!ゆうこ!起きて、、起きてよ!!」

「ん~~うるさいな~寝かしてよ~」

?「寝てる場合じゃないんだよう~」

「勘弁してよ、劉ちゃん、、、最近眠れなかったんだから、、、明日あんたの告別式なんだか、ら、、、!ええぇ~~っ!?」

劉「そんなの良いから!先輩が、、先輩が死んじゃうよ~~っ」

ーー

ーー

親友が死んだ。

まだ17歳だった。

美人薄命を地でいくような逢瀬だった。

泣いて泣いて、、、それでも明日の告別式だけはと、、、無理やり寝ようとしたのが運のつきだった。

ーー

ーー

「、、、、」

劉「、、、、」

夢って便利だ。常識ってやつもあまり邪魔をしない。なんか当たり前に、、、あたしたちは懐かしの劉ちゃんの部屋で膝を付き合わせていた。


劉ちゃん、、、発病直前くらいかな、、、この子はショートカットヘアーに端正な小顔。170㎝近い身長が中性的なんだけど、、ちょっと化粧でもしようものなら、一気に美人顔になる。


劉「もう、、、泣きやんでよ、ゆうこ~」

「泣いてない、、、あれ?」

泣いてたわ。


「ふざけんな、バカ~~」

思わず劉ちゃんに抱きつく。背の高い劉ちゃんに小柄な私が抱きつくと、ホント百合。

夢の中なのに、、、死んでるのに、、、劉ちゃんは柔らかくて暖かくて、、、

劉「ゆうこ、、、ごめん、、ホントごめん」

「バカヤロー、ぶっ殺すぞ~」

劉「うん、、いくらでも殺されてあげる、、死んでるけど、、、だから、お願い!話を聞いて!!」



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