第24話 最後の七死者
俺達はいつもの公園で、いつものミーティングをする。
今度は死者を倒すためじゃなく、助けるために
「七死者最後の1人は、雷 雷子(いかずち らいこ)ちゃんだよ」
雷 雷子ちゃん
いかずちに、らいに、こ
「いかにも雷を使って来そうだな。」
雷を空から撃って来たり、手から放ってきたりしそうだ。
「雷子ちゃんは強いから、共存の手伝いをしてもらえれば。
すごく心強いけど、問題は雷子ちゃんは現実主義者だって事だね~」
強子は言う
「現実主義者だから、共存なんて夢想事には乗らないと。
まぁ、理解は出来るわね。」
「とりあえず雷子ちゃんは名前通り雷を使うよ~
そして今の時間帯だと〇〇公園に居ると思うな~」
〇〇公園だな
「よし、〇〇公園に行こう。
とりあえず会ってみないと共存は始まらない」
共存するにしろあってみないと始まらない。
共存出来そうな性格なら共存すればいいし、そうじゃなきゃ
退治する事も視野に入れなきゃいけないからな
「ちなみに雷子ちゃんは黄色髪ロングヘアーの美少女だよ」
黄色い髪でロングヘアーの美少女、了解
それを探せばいいんだな
俺達は雷子を探しに〇〇公園にやって来た
公園を見ると、子供たちが遊んでいる
かわいらしいな、と思いながら俺は聞く
「強子も遊びたいか?」
「べ、別に、私はそんなガキじゃないわよ。」
そう言いながらも強子は子供達をチラチラ見ている。
若干混ざりたそうだな。
「混ざりたいのは分かるけど、今は雷子だよ。
雷子を探そう」
強子は怒る
「誰が混ざりたいって…」
俺はキョロキョロ周りを見渡してみた。
雷子っぽう奴は。ベンチに居た!!
黄色髪ロングヘアーの美少女が、ベンチでくつろいでいた
俺達はさっそく雷子に話しかけれる
「お前が雷子だな?」
「なんや?また死者退治人かいな?
何度も迎撃されてるのに懲りな…ってクリス。
クリスが何で一緒に」
クリスは笑顔で言う
「私達は共存の会だよ~、一緒に死者と人間の共存を目指さない?」
雷子は呆れたように言う
「死者と人間の共存?心境的には学校通ってるし、共存しておるがな。
全体と言われると無理や」
心境的には共存派なんだな。
学校通っているって事は、人間とも普通に交流してるって事だからな。
「死者退治人や、国が邪魔して来るやろ。
だからうちはここで死者退治人を迎撃して、死者退治人にやられるまで生きるんや
それがお似合いだからな。」
俺はイラついた
なんだ、それ。
「なんだ、それ。退治されるまで死期を待つって事か。
そんなのないだろ、それなら共存にワンチャンかけよう」
雷子はバカにするように言う
「うちはバカな共存にワンチャンかけるほどバカじゃないんや。」
俺は言う
「ならタイマンだ、タイマンで俺が勝ったら。
俺達の力量を認め、共存を認める。
俺が負けたらその時は、俺達は諦めるさ」
雷子はバカにするような笑いで言った
「雷子からうちの能力は聞いてるんやろ?うちは雷やで、雷。
人間が雷に勝てると思っておるんか?」
「勝てる!!」
俺はそう言うって拳を構えた
「この大バカ者が、手加減してやらへんで」
雷子は見えない速度で動いた
「!!!!」
雷子は俺から離れた距離に居た。
いつのまに…
「くらえや!!」
雷子は雷を放出してきて俺に当てる
「がはっ!!」
俺の全身はビリビリ鳴った
「「「十兵衛「ちゃん!!」」」
「これでどうや?雷は効いたろ、別にうちは退治人じゃないなら。
命を奪う趣味はあらへん、今すぐ去っても。」
俺はフラフラになりながらも。
あきらめない
「はぁはぁ、まだだ。
俺はまだ、共存を諦めない。」
そう言いながら俺は足に霊力を溜め
放出した!!
足の霊力がバネになり、俺は高速で雷子に近づける
「なっ!!」
雷子は驚いている
俺は雷子の腹を殴った
「ぐはっ!!」
俺は笑顔で言った
「どうだ?これで共存に参加する気に…つっ!!」
気が付くと俺の手がビリビリしていた
「これは、どういう…」
雷子は笑った
「…なかなかやるようだけど、うちは全身をビリビリさせることが出来るんや。
それでうちに触った相手はビリビリする。」
触った相手はビリビリする。
「そしてうちは近接技も持って居るんやで、食らえ雷速のパンチ!!」
雷子は雷を込めた右腕で
俺の腹にパンチして来た
「がはっ!!」
俺の全身がビリビリする
雷子は笑う
「これでうちの勝利やな、アンタの負けや
大人しく去…」
「ぬぉおおおおおおおお!!」
俺は霊力を片手に集中させて
思いっきり雷子の腹を殴った
「なっ!!どこにそんな力が…」
雷子の雷防御は破れ、雷の腹に霊力パンチがもろに当たる
パンチは雷の腹を貫通する
「ごほっ!!」
俺は雷の腹から手を抜いた
「これでお前は動けないだろ、俺の勝ちだ」
「確かに、腹を貫かれたら
フラフラしてうごけんわ、うちの負けや」
だが、女の子の腹を貫通させたのはやりすぎなきもする
「腹を貫通させたのは、やりすぎだったか?悪い。」
「ええんやで、うちも何回も雷を当ててたしな。」
意外と器大きいな。雷子。
「約束は約束や、共存勢力に加わるで。
ちゃんと共存プラン立ててあるんやろうな?」
「ま、任せておいて~」
絶対何も立ててないだろ、クリス
「絶対何も立ててないな。
うちが加わったからには、現実的なプランを立てていくからな。
覚悟しておき!!」
「うぅ…」
クリスはたじたじだ。
こっちが勝ったはずなのにな。
だが雷子の言う通り現実的なプランを立てなきゃダメだろうな
共存を成し遂げるには。
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