第21話 ボーリングとクソ映画
俺と灯と強子の3人は公園で待ち合わせをする
今日は遊びだ
ちなみに俺と強子は待ち合わせ時間前に着て
灯を待っている
灯は待ち合わせ時間ぴったりにやって来た
「2人とも、もう来てたんだ。
早いね」
待ち合わせ時間前に来るのは、割と常識だと思うが
灯のようなぴったり派も居るのだろう。
「早く来ないと落ち着かなくてな」「同じく。」
日本人だから、待ち合わせには早めに到着しないと落ち着かない。
と言う奴だ
灯は後に来て仕切りだす
「それじゃあ今日は遊び、行こうか?
最初はどこに行く?」
「ボウリング行こう、このメンバーだと行った事がなかったはずだ」
友達とボウリング自体行ったことない。
だから一度行ってみたい
「ボウリングか、いいねぇ、行こう。
強子もそれでいい?」
「いいわよ」
こうして俺たち3人はボウリング場へ向かう事が決定した
俺たち3人はボウリング場へやって来た
料金を支払い、ボウリングを開始する。
まずは第一投目
俺はピンを8本倒す
「くっ、ストライクならずか」
ストライクでカッコつけたかったんだが。
「あはは、でも8本倒せるだけすごいと思うよ。
スペア狙えるじゃん。」
スペアか、まぁもうそれ狙うしかないな。
俺は2投目を投げた
「3本、スペアならずか…」
スペアぐらいは取りたかったんだが
灯は笑顔で言った
「でもまぁ、11本でもいい方だと思うよ?
ガーターしかとれない人も居るし。」
ガーターしかとれない、そんな人居る訳ないだろ。
と思って居たのだが
強子が投げる
端に落ちていく
ガーターだ
「い、今のはまぐれガーターだからね
も、もう1回転がすわ!!」
強子がもう1回ボールを転がす
ガーターだ。
「………」
強子は2連続ガーターを取った。
俺たちは言葉に困った
灯が言葉を絞り出した
「ぼ、ボウリングが下手でも生きていけるよ」
「つっ!!余計なお世話よ!!」
強子は余計落ち込んだ。
灯の失言だったようだ
「さて、最後は私が投げるか」
灯がボウリング玉を投げた。
ストライクだった。
「い、いきなりストライクだと!!」
ボウリングでストライクなんて、なかなかとれるもんじゃないぞ
強子はあ然とした目で見ている
俺もあ然としていただろう
「私、放出系の霊力使いだから。
投げるのとか、転がすの、得意みたい」
確かに灯は遠距離戦が得意だが。
それがボウリングにまで活かされるとは
予想外だな。
結局ボウリングはこのままのペースで続いて
灯が1位、俺が2位、強子が3位となった
ボウリングの実力通りの順当な順位だ
ボウリングが終わった俺達は
映画館にやって来た
俺達は映画館で今流行りのアクション映画を見る
「とぉ!!」
映画の主人公が爆発する建物から脱出する。
ギリギリで主人公の後ろの建物が爆発した
主人公はギリギリ逃げ出せたと言う感じになる
「ギリギリで逃げ出す、定番ね。陳腐だわ…」
強子は辛口だ。
中盤、主人公が銃で無双しながら雑魚敵を片付け
黒幕のところに迫っていく
「あちょー、あちょー!!」
「ぐはっ!!」「うわっ!!」「ぎゃはっ!!」
雑魚は雑魚い動きをし、主人公に蹴散らされていく
「雑魚の動きが棒過ぎる、陳腐だわ」
強子はまた辛口だ。
ていうか強子はまだ小学生なんだから。
もう少し純粋な気持ちで映画を楽しめよ。
終盤、ヒロインを捕らえている悪役のボスと
主人公が一騎打ちをする
「おらぁ!!」
主人公が攻撃するも、ボスには通じない
筋肉隆々のボスが主人公に迫っていく
「お前のパンチはその程度か。」
主人公はボスに殴られ、追い詰められていく
「がはっ!!ぐはっ!!」
主人公がやられ、ここまでかと言う時
ボスがとどめを刺そうとする
「死ね!!」
だが主人公が光った。
「こ、これは…霊力」
主人公は霊力に目覚めたらしい。
「なにィ!!霊力だと。」
「オラオラオラオラオラオラァ!!」
霊力に目覚めた主人公は
さっきまでとは違う、信じられないパンチで
筋肉隆々のボスを圧倒して行く
「ぐはぐはぐはぐはっがはっ!!」
ボスは怯み、後ろに下がる
「これでとどめだ、くらえ霊力パンチ!!」
「うわぁ!!」
ボスは吹っ飛んで行き海に落ちた
「終わったのね、主人公」
「あぁ、終わったよヒロイン」
俺は怒っている
「霊力は簡単に覚醒しないし、してもすぐ使いこなせる訳ねぇだろ
クソ映画だわ」
灯が恐々としながら言ってくる
「あの、十兵衛、これ映画だから、ご都合主義だから
クソ映画は言いすぎだと」
俺がどれだけ霊力を修得するのに苦労したと思ってるんだ。
こんなご都合主義なんて、ご都合主義なんて
「クソ映画だぜ!!」
俺は不機嫌に映画館を出た。
2人は俺をなんとか宥めようとしてくれた
2人は俺にファミレスでからあげをおごってくれた
おれはそれで機嫌を直した
映画はクソだったがボーリングとからあげはよかった。
そんな1日の、友達との交友だった。
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