第16話 女子高校生の死者
私、強子はいつも通り3人で公園に集まるわ
3人が公園で集まる時、それは遊びに行く時か、死者退治をする時
今回は死者退治よ
灯が説明してくれる
「今回も七死者の1人を退治するよ」
今回も七死者の1人を退治するらしい。
「名前は杉田 あやね(すぎた あやね)、私と同じ高校2年生だよ。
外見的特徴は黄色髪ショートヘアーの美少女」
黄色髪ショートヘアーの美少女。
美少女でも死者は死者、殺すべきよね。
「友達とゲーセンで遊んでいる、と言う目撃情報があるから。
ゲーセンに乗り込むよ、ゲーセンで死者退治だよ」
「ゲーセンは遊ぶために行きたいんだがな」
十兵衛が言う、確かに私も遊ぶために行きたい。
だけど
「そうは言っても死者が居るんだから、仕方ないわよ。
死者のせいで血まみれのゲーセンになる前に、死者を退治しましょう」
そうするのが世のため人のためだ。
私達はゲーセンにやって来た
目的の死者杉田あやねは、黒髪の少女とレースゲームで遊んでいた
「いけるで、勝てる!!」
あやねは興奮しながらそう言っている
黒髪の少女はがっかりしながら言って居る
「あぁ、負けそう!!」
「死者の癖に呑気にゲームしちゃって
前に譲ってくれるって約束したわよね、私が行くわ」
私は言った
「大丈夫か?」
十兵衛が聞いて来た
「大丈夫よ、私だってもう一人前の死者退治人だし。」
私はあやねの肩に手を置いた
「死者退治人よ、成仏の時間よ」
黒髪少女はビビっている
「あ、あやねちゃん!!死者退治人が来ちゃったよ…」
この口ぶり、この少女はあやねが死者だと知っているの?
なのに一緒に遊んでいたなんて、けしからんわね。
「…大丈夫や、うちは死なない。
死者退治人なんていつものように蹴散らしてやるさかい」
いつものように?
「いつも死者退治人を倒してたの?」
「あぁ、いっぱい殺したで。」
つっ!!
死者退治人を、いっぱい殺した
「アンタはここで止めるわ!!
死者退治人をこれ以上死なせない。」
「それはいいんが?ええんか?肩に手を置いて。
凍ってるで。」
私は自分の手を見る。
肩においた手が凍っていた
「なっ!!」
あやねが私に腹パンして来た!!
「ごはっ!!」
私は隣のゲーム機まで吹っ飛ぶ
「「強子!!」」
仲間の叫び声が聞こえる
「…うちは氷を使うんや、うかつに攻撃しても
凍らされて、殺されるだけやで?」
「く、クソ…」
「…今から手を引くって言うなら、見逃してやってもええで。
うちは優しいからな。」
「私、面白い事考えてたのよ。
面白いもの見せてあげるわよ。」
「面白いもの…?」
私は地面を蹴って、その摩擦で炎を出した
「足から炎が!!」
あやねは慌てて胸をガードする。
私はそれを見て顔面に蹴りを入れた
「きゃっ!!」
衝撃でゲーセンのレース機の席は壊れ。
あやねは地面に仰向けに倒れ伏す。
黒髪の少女は叫ぶ
「あやねちゃん!!」
「どう?足から炎を出せば氷にも通じるでしょ…」
あやねは怒りの表情を露わにした
「よくもレディの顔を傷つけたな。
ぶっ殺す!!」
あやねは私に向かって連続攻撃してきた。
顔面
「がはっ!!」
腹
「ごへっ!!」
胸
「きゃっ!!」
あらゆる場所を攻撃する
そしてあらゆる場所は凍った
「うちの連続攻撃、どうや?あらゆる場所が凍って行くやろ
やがて全身凍って、お前は抵抗できなくな…」
私は霊力を利用して血液を活性化させ、体温を上げた
氷は溶けていく
「抵抗、なんだって?」
「そ、そんな馬鹿な。」
十兵衛は関心している
「霊力を利用して体温を上昇させるとは、すごい高等技術だ。
なかなか出来る事じゃない、すごい。」
「さすがあの年齢で死者退治人になるだけあって、天才だね。」
私は言う
「私の体温の前に氷は無力でしょ、死になさい!!」
私はあやねの胸を蹴ろうとした
だがあやねはガードした
「まだや。体術で、遅れを取ったわけじゃないで。」
私が顔面を殴る。
「きゃっ!!とりゃ!!」
あやねが顔面を殴って来る
「きゃっ!!とりゃ!!」
私が腹パンする
「ごほっ!!おらぁ!!」
あやねが頭突きしてくる
攻防戦は続いた
「互角ってとこかいな?」
「それはどうかしら?貴女は氷系
私の体温パンチが当たれば、影響が出るはずよ」
あやねの体が溶けかけていた
「うちの体が、溶けている?
あんさんの体温で溶けたのか?しまっ…」
「とどめを刺すわ、死になさい!!」
私は溶けて動けなくなりつつあるあやねの、胸を狙う。
だが
黒髪の少女が庇った
私は黒髪の少女の胸を貫く
「あっ。」
「あやねちゃん、にげ、て。」
「黒子ちゃん、なんでや!!なんでうちなんて庇ったん?死者なのに…」
「友達、だから…」
黒子ちゃんと言われた少女は、精一杯の力で私の腕を抑えている
私は精神的に驚いて、腕を動かせない
「私は人間を、人間の胸を貫いてしまったわ。」
「くっ、今は逃げるわ。必ず復讐…」
そう言ってあやねは逃げようとする。
だが、灯が霊力を放出し、あやねの胸を撃った
「きゃっ!!」
あやねの左胸の部分の服とブラが破れ、普通サイズの胸が露わになる
あやねは胸を隠した
「タイマンじゃなかったんか?卑怯、もの、め…」
「死者退治の仕事はしっかりしなきゃだから」
あやねは胸を隠しながら仰向けに倒れ、死んだ。
「大丈夫か?強子」
私は声をかけられる、しかし私はショックで動けなかった
人間が死者を庇った、人間を貫いてしまった。
「こりゃ大丈夫じゃなさそうだ、とりあえず強引に連れて行こう
どこか落ち着けるところに」
私は2人に運ばれた。
だけどショックで私はろくに思考出来なかった
私は人間を…
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