第11話 3体の死者退治(中編)


私、灯達は奥に進む。

廃ビルの部屋を調べつつ、駆け上がって行く


廃ビルの部屋にオフィスっぽい部屋があった。


「ここは昔はオフィスで、人が働いていたんだろうな」


「それが廃墟に、諸行無常だね。」




私たちは廃ビルのトイレを調べる


「男子トイレと女子トイレがあるぞ?俺とお前らで分けるか?」


「…全員で探索しよう、隊を分けるのは危険だしね。」


私達はまず男子トイレを調べる


強子は興味津々で言う


「これが小便器、男子便所ってこうなってるのね。」


「そういうとこ、あんまりジロジロみない

 死者が居るかどうか確認をしに来ただけなんだから。」


トイレの個室は全部開いている、一応確認したけど。

死者は居ないみたいだった




私達は次に女子トイレを調べる


「個室しかねぇ、女子トイレってこうなってるんだな。」


「…さっさと終わらせちゃうよ。」


個室は開いていた、調べてみたが死者は居なかった


「ここにも死者は居ないみたいだね、この階には居ないのかな?

 次の階に行こう。」




私達は次の階に進んだ、次の階では

緑髪ショートヘアーに眼帯、ゴスロリ服姿の巨乳少女が、廊下に立って居た


「幸なる子からの伝令が遅滞してるから、到来すれば。

 死者を狩るものが来ていたとはな。」


おそらく彼女が死者だろう


「この堕天使ルシファーが、狩りつくしてやろう。」


そしてこいつが変な名前のルシファーか


十兵衛が前に出ようとする、だけど私はそれを止めた


「前までの戦いでは、十兵衛に頼りっぱなしだったからね。

 ここは私に任せて、私もやれるってところ見せてあげるよ。」


「1と1で戦う気か?よい心がけだ。

 我もその心がけに答えるとしよう」


ルシファーは炎を放って来る

だけど私はそれをかわす


強子が叫ぶ


「うわっ、危ない!!」


「2人は少し離れていて、こいつは遠距離系っぽい

 私しか張り合えない。」


「分かった」


十兵衛は頷くと、強子を連れ壁陰に隠れた


「友を庇うとは見上げた心がけだ。

 だがお主では我には勝てない」


ルシファーが連続で炎を放ってくる

私はかわす


「どうした?かわすだけじゃ、我は倒せんぞ」


「分かってるつうの」


私は霊力を放出してルシファーに放った

ルシファーは炎を全身に纏って防御した。


「お主も遠距離系使いか、だがワシの衣の前には無力なようだがな。」


こいつ、炎で防御も出来るのか?

炎を使いこなしている!!


ルシファーは笑いながら言った


「今度はひるがえせない攻撃行くぞ。地獄の業火!!」


ルシファーは巨大な炎を放って来た


「か、かわすにはデカすぎ…きゃぁああああああ!!」


私はその巨大な炎に当たる


「「灯!!」」


仲間2人の叫び声が聞こえる。


「やったな」


ルシファは言った


十兵衛が言う


「クソ、また仲間を失うなんて。」


強子が言った


「そんな嘘よ。」




「その通り嘘よ!!」


私は衣類と下着をとっさに脱ぎ捨てて居た

燃えた衣類をさっさと捨てたのだ。

さっさと捨てて、ルシファーに近づいて居た


「なっ!!そんなバカな…」


ルシファーは慌てて再び炎の防御を纏う

私はルシファーの胸に思いっきりパンチした


巨大なマシュマロのような胸がつぶれる感触がして


「ぐはっ!!」


ルシファーは吹っ飛んで行く

そして仰向けに倒れた


「そんな馬鹿な、なぜ炎の防御が効かなかった?」


「炎の防御って言っても熱いだけだからね、熱さを我慢すれば

 パンチなら貫通出来るんだよ。」


「我慢。それは盲点だった、な…ガクッ」


ルシファーは死んだ




「さぁ、次行くよ。」


私はそう言ったが

十兵衛は気まずそうな目で目を逸らしている。え?何で…

あっ、そう言えば私今裸だった


「きゃ、きゃぁあああああ!!」


私は叫びながら慌てて胸と股間を隠す


「十兵衛、服を貸して、私裸。

 乙女が裸なんだよ!!」


「それは出来ない。」


十兵衛はなぜか断って来た


「なんでさ!!」


「とにかく出来ない!!」


十兵衛のバカ、乙女の裸見ておいて。

服を貸せないなんて。


私は仕方なくルシファーの遺体に近づいた


「ごめんルシファー、遺体から服を奪うなんてどうかと思うけど。

 緊急事態だから。」


私はルシファーのゴスロリ服を奪い取った

そして着た


ルシファーの下着姿が露わになる

白の4分の3カップブラが巨大な胸を包んでいる。


「下着は、さすがに奪っちゃまずいよね。

 服だけにしておこう。うん…。」


私は十兵衛に聞いた


「私の裸、見た?」


「…正直見た。」


「わ す れ て」


「一度見たことを忘れるなんて…」


「いいから忘れて、乙女の恥だから。」


「…分かった、お前がそう言うなら忘れるように努力するよ」


努力か、努力じゃなくて完璧に忘れて欲しいけど

男の子にそれは無理かな?

まぁ努力してくれるだけよしとしよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る