第8話 新しい仲間と2度目の死者退治
今回も死者退治の司令が下された
前にるあと待ち合わせした公園で待ち合わせだ
俺と灯のほかに補充の人員が1人来る手筈になっている。
「補充の人員だけど、遅いな。」
「子供しか居ないね。」
どう見ても公園には子供しか居ない。
補充の人員はまだなのか?
子供の1人が声をかけて来た
赤髪ショートヘアーの美少女で、ジーパンに白いTシャツを着ている
「貴女達が死者退治人かしら?」
「そうだが、お嬢ちゃんは?」
「私が補充の死者退治人よ、赤髪 強子(あかがみ つよこ)よ」
この子供が補充の死者退治人!!
嘘だろ?
「こっちが名乗ったんだから、そっちも名乗るのが礼儀だと思うけど?」
「お、おう。俺は十文字十兵衛だ。」
「私は灯だよ、子供が補充要員だなんて驚きだよ」
強子は不機嫌そうに言った
「言っておくけど、子供だからって舐めないで欲しいわ。
鍛えているし、強いんだから。」
まぁ弱ければ上層部も、子供を援軍にはよこさないだろう
実力はそこそこあると見ていいだろうな。
「…分かった舐めないよ、仲間としてよろしくな。
それから命がけだから覚悟する事。」
「分かっているわよ、死者の危険性は。嫌と言うほどね…」
何かあったのだろうか?
とは言え出会ったばかりでそれを聞くのは、ちょっと踏み込み過ぎだ。
今回の任務で生き残れて、仲良くなれたら聞くべきだろうな
「それじゃあ名前もお互い知れたし、任務を開始するとしよう。
灯、任務の説明を」
「今回の任務は工事現場の鉄骨が落ちる事故で死んだ、
金田 つよし(かねだ つよし)と言う男の死者の討伐」
鉄骨事故で死んだのか、かわいそうだな
「つよしは人間に紛れ込んで、私達死者退治人を撒こうとしている
そうはさせない。つよしを見つけ、死者退治する」
「どうやってみつけるのかしら?死者の外見は人間と変わらないわ。
何か策でも?」
灯は笑顔で言った
「本部から死者探知レーダーを借りている、これで死者の居場所が分かる。」
レーダー、そんな便利なものが。
強子は言った
「じゃあそれ私に貸しなさい、私が死者の場所を調べるわ。」
「だ~め、その役割は私に任せられているんだから。
私がやる、これは上層部からの指示でもある。
私が死者の位置を調べて、2人が討伐ね。」
「…上層部からの指示なら仕方ないわね。」
強子も納得してくれたようだ。
上層部はなぜレーダーを灯に任せたんだろうか?
俺が十文字で強いと思ったからか、それで俺を戦闘に集中させるため。
強子は子供だからまだあまり信頼出来ないから。
ただの予想だが、あながち間違ってないと思う。
「それじゃあ死者探しに出発、死者を見つけるぞー!!」
こうして俺たちは死者探しに向かった
まずは近所の住宅地を探してみる
「死者は見つかったかしら?」
「死者はね、見つからないよ。ここら辺には居ないみたい。」
「あの美少女、銀髪の美少女とか死者じゃないの?美少女過ぎるわよ?」
目の前には銀髪の美少女が歩いていた
「あれはただの美少女、美少女がすべて死者な訳じゃないんだからね。」
次はショッピングモールを探してみる
「ここに!!死者は居るのかしら!!」
「…う~ん、ここにも居ないみたい」
「そのレーダー故障してるんじゃないの!!」
「レーダーのせいにするな、冷静になれ。
死者はどこにでも居る訳じゃない。」
そんなにどこにでも死者が居たら、危険過ぎるからな。
「お前少し頭を冷やした方がいいぞ、冷静さを欠けば
死者の超能力につけ込まれる」
「つっ!!分かっているわよ、分かって、居るわ。」
強子はそう言ったが、本当に分かって居るのだろうか?
俺たちは繁華街を探す
「ここに、死者は!!」
「…見つけた、居るよあの子!!あの子が死者!!」
灯は指さした、そこには。
作業着を着た、巨乳の金髪ロングヘアーの美少女が居た
「お前が死者かぁ!!」
強子は死者に、冷静さを欠いて殴りかかる!!
マジかよ!!
冷静さを欠けばつけこまれるって言ったのに
強子は死者の背中を殴ったが、死者には効いていない
「なっ!!」
死者は強子の頭を手でチョップした。
「ぐはっ!!」
強子はその場に倒れる。
「強子、強子!!」
俺は強子に近づく。
そして強子の脈を探る
よかった生きてる!!気絶はしているが、死んでは居ないようだ。
「お前よくもやりやがったな。」
俺は拳を構える
「先に仕掛けたのはそっちだぜ、あんちゃん。
正当防衛ってもんだ」
確かにそれはそうかもしれないが。
死者は死ぬべき、それには変わりない
「正当防衛だろうが死者は殺す、死者は死ね!!」
俺は霊力を込めた拳で、死者の巨大な胸を殴った。
死者の作業着が破れる。
死者の黒の4分の3カップブラ姿が露わになる。
だが死者は倒れない
なぜだ?胸を攻撃したのに…硬い何かを殴ったような感触が。
「その程度かい?あんちゃん、次はこっちから行くぜ!!」
死者はそう言うとパンチして来た
しかし所詮素人のパンチだ、冷静になればかわせる
俺は冷静にかわす
「なっ!!かわされた。」
死者は動揺している。
考えろ!!考えるんだ!!
胸をやられても死者が死ななかった理由、考えることを止めてはならない!!
「蹴りなら当たるだろ!!」
死者は蹴りを仕掛けて来る
俺はその蹴りを右腕で受けた、か、硬い!!
「右腕が痛い…」
俺の右腕はダメージを負った
後ろの灯が叫ぶ
「十兵衛!!」
死者は笑った
「片腕にダメージがいったら、ろくに喧嘩出来ないだろ。
俺の勝ちだぜ、あんちゃん。」
俺も笑った
「…ありがとう、今の攻撃でお前の能力は分かった
お前の能力は硬化だ、固くするのが能力だろう?」
「!!!!」
死者は驚いたようだ、図星だなこれは。
「わ、分かったところでどうするんだ?
分かったところで硬くなった胸を攻撃しても、俺を殺す事なんて…」
「左ストレートでぶっ殺す、まっすぐ行ってぶっ殺す」
「は?」
俺は笑顔で言った
「お前は死ぬ」
俺は全霊力を左の拳に一点集中させた。
そして、死者の左胸を殴った
死者の左胸の硬化が砕けるような音がした後
巨大なメロンのような、マシュマロのようにやわらかい左胸に
俺の全霊力を集中した一撃が当たった。
巨大なマシュマロがつぶれる感じがした。
「ぎゃっ!!硬化をぶちぬいた、そんな、バカな…ガクッ」
死者は仰向けに倒れた
「伊達に長年修行してないからな、硬化ぐらいぶちぬけるさ。」
もっともこの死者が死者になりたてじゃなく、硬化の修行をしてたら。
硬化の一点集中などを身に着けて居たら、成功したかは怪しいが
まぁ結果だけ言うなら退治成功、俺の勝利だ。
「十兵衛大丈夫!!」
「俺は大丈夫だ、霊力があるから右腕も治癒されていくしな
それより強子を病院に運ぼう、頭をやられたんだ。
念には念を入れて、だ。」
病院、強子は目を覚ました
「はっ!!私は…」
俺は強子のおでこをかるくこついた
「このばか強子!!」
「痛っ!!何をするの」
「お前が突撃して勝手にやられたせいで、こっちはドキっとしたんだぞ。」
「…突撃してやられた、死者は!!あの死者はどうなったの?」
「十兵衛が1人で倒しちゃったよ」
「…1人で、そう。私足を引っ張っちゃったのね。」
「死者を見るとなんでそう短気になるのかは知らないが
次からは冷静になってくれ、じゃないと仲間を危険に晒すし。」
「…分かったわ」
「本当に分かったんだろうな?」「女に二言はないわよ」
俺は笑顔で言った
「ならいい、信じる。
仕事の話はここまでだ。」
「仕事の話は?」
「雑談でもしようぜ、死者退治がすべてじゃないし。
仲間には雑談は大事だ」
「学校の話とか、そう言うトークしよう。
小学校と中学校と高校、行ってる学校が違うからこそ盛り上がるだろうし。」
俺たちは3人で学校トークを楽しんだ
小学校と中学校と高校の違いの話などで、盛り上がった
俺たちは楽しい時間を過ごした。
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