新人時代の章

第5話 スリーマンセル結成


15歳になった俺は、鏡の前で裸になって居た

そこには黒髪ショートヘアーの巨乳美少女が居た

当然股間には何もついていない


「3年間で胸がここまで成長するとはな。

 かなり女になった感じがするし、胸がデカいと…」


隠すのがかなりしんどい。


召使いの声が聞こえた


「十兵衛様、旦那様がお呼びです」


「今いく」


俺は慌ててパンツとズボンを履き

サラシを巻いて肌着を着て服を着た。


俺の服装は白のTシャツ、青のジャケット、ジーパンだ。

どこにでもいる若者らしい服装になって居る。


子供時代は家柄的に着物を着ていたが、

学校のみんなもこういう服装だからと言う事で、

お父様にこういう服装をする許可をもらった。


さて…

俺は呼ばれたのでお父様のところへ向かった。




「失礼してよろしいでしょうか?」「入りなさい。」


「では、失礼します。」


俺はお父様の返事を聞くと、お父様の部屋の障子を開けた。

お父様は真剣な表情をして座って居た。


「…座りなさい。」


お父様は俺を、お父さまのテーブルを挟んだ

対面にある座布団に座るように指さした


俺は黙って座った。


お父様は真剣な表情で言った


「お前は修行してだいぶ強くなった。

 だから初任務に当たってもらう」


初任務、死者退治の事だろう


「初任務ですか、緊張しますね。」


「死者には単なる力攻めじゃ勝てない、死者は超能力を使うからな。

 それと死者は美少女の姿をしていて、弱点は胸だ。

 容赦なく胸を狙わなきゃいけない、じゃないと殺されるからな。」


「死者を倒すには。頭をつかい、容赦するなと。」


「あぁ、そうだ。特に頭を使う事はいつでも忘れてはならない。

 熟練の死者退治人がコロッと死ぬ、なんてことは日常茶飯事な業界だからな。

 死者の超能力とはそれほど危険な物なのだ」


確かに、死者がどんな超能力を使うかは分からないからな。

頭を使い分析する事は大事だろう。分析をかかせば死ぬのも分かる。


「死者の討伐はスリーマンセルで行われる。

 お前の仲間2名が明日の午後2時に、〇〇公園に集合するはずだ。」


スリーマンセル、1人でやる訳じゃないんだな…


「気合いを入れて、頭を使い、容赦するな。

 俺から言えることはそれだけだ、励んでこい」


「ありがたいお言葉です、頑張って励んできます。

 そして無事帰って来て見せます」




お父様の話から翌日、午前2時

俺は〇〇公園にやって来た


そこには灯とチャラ男が居た


「だから、俺ってイケメンだろぉ?

 俺とデートしようぜ。」


チャラ男は水色髪ロングヘアーの美男子

白Tにスカジャンを着てジーパンを履いている


「だから嫌だって。」


灯はチャラ男に誘われて嫌そうにしている


「やめろ、嫌がってるだろ。」


俺はチャラ男に言った


「あん?なんだよてめぇは?」


「俺は灯に用があるんだ、どこか行ってもらおうか。」


「俺もこの子に用があるんだぜ、死者退治だからな。」


死者退治?まさか…


「お前は死者退治に参加する仲間なのか?」


「仲間なのかって、てめぇこそ仲間なのかよ?

 クソ、もう1人も女の子がよかったぜ。」


なんてチャラチャラしたやつなんだ。

死者退治で、仲間は女の子がいいなんて


「お前みたいな奴が死者退治人とはな

 死者退治の仕事はナンパじゃないんだぞ。」


「そっちこそ、お前みたいに線の細い男が死者退治人とは。

 死者退治人はアイドルじゃないんだぜ?」


「は?」


俺は睨みつけた


「あん」


向こうも睨み返してくる


「は?」「あん?」「は?」「あん?」


俺たちはにらみ合いを続けていたが

灯がにらみ合いにストップをかけた


「ストーップ、私達は仲間になるんだから。

 仲良くやらないと」


「こんなチャラ男と仲間?冗談じゃない。」


「こんなやせ男と仲間?冗談じゃないぜ」


灯は俺たちを睨みつける


「仲良くやるの!!」


灯の迫力に俺は少し押された。


灯は言った


「とりあえず自己紹介しようか?

  お互い名前を知らないだろうからね。言い出しっぺの私からね。」


灯はごほんと、わざとせきこむと、自己紹介を始めた


「私は灯、秋田 灯(あきた あかり)。

 高校2年生だよ、よろしくね。」


灯が自己紹介したなら、俺も自己紹介せざるおえない


「俺は十文字 十兵衛(じゅうもんじ じゅうべい)

 中学3年生だ、よろしく」


チャラ男は笑った


「中三とか、まだまだガキじゃねぇか。」


「そう言うお前は何歳なんだよ?」


「俺か、俺は佐藤 るあ(さとう るあ)、灯ちゃんと同じ高校2年生だぜ。

  運命感じちゃうよな。」


灯は笑顔で言った


「うん、全く感じないかなって。」


「灯ちゃん、手厳しい。」


こんな軟派な奴と仕事するとか

気が重くなる


「だけどまぁ、とりあえず死ぬなよ。

 軟派野郎だからって死んでほしいとまでは思わないからな。」


「あん?何が死ぬなだ。てめぇこそ死ぬな、ガキ

 まだお母さんのミルクをちゅぱちゅぱ飲んでるんだろ?」


イラッ


「こいつ、1回ぶん殴る」


俺はるあをぶん殴ろうとするが

灯が止める


「殴っちゃダメ、喧嘩はダメだから。

 抑えて、抑えて」


るあは笑顔で言った


「灯ちゃんの言う通り、喧嘩はダメだぜ。

 仲間は仲良くやらないとな」


「くそが…」


俺は悪態をついた

灯はいいとして、こんなやつとスリーマンセルを組むことになるとは

不幸だ。

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