第49話 ハル2
空きビルだったが2個もダンジョンがあるのは良いなと、今日もまた交代でダンジョンに潜る。
「別にもうレベル上げしなくて良いんじゃない?」
「ならもらって良いか?」
「ちが、やだ!ここは私が狩る!」
はぁ、ほんとにもう。
お。直感!
ガコッと押せば宝箱!
槍を取り出して開けると女物の防具?
「あ!それ良いじゃない!」
「おっと」
素早く身につけるチフユに似合っていた。鑑定すると地龍装備だった。
へぇ、やっぱ女物もあるのかあ。
「今まで男物だったから胸が苦しかったのよ!」
「さいですか」
まぁ喜んだから良いな。
攻略する頃にはレベル72まで上がったようで3連突きを取得していた。
で、ダンジョンコアに触りダンジョンコアを受け取る、アキラもそうしているだろうな。
アキラが帰って来て、ダンジョンコアをもらう。
「そういえばダンジョンコアってダンジョン作れるのか?」
「さぁ?作ってみるか?」
「んー、疲れたからまた今度でいいや」
「だな、飯出来てるぞ」
「うっす!いただきます!…ん?んグー!」
「どうした?」
「なんだこれ?噛みきれない!」
「へっへっへ!アキラのだけ筋切りしてないんだよーだ」
「て、テメェちっさい嫌がらせすんな!」
「これ食ってろ、チフユ、ちゃんと作り直しなさい」
俺のを渡してチフユにちゃんと焼かせる。
「う、はーぃ」
っとにガキかと思うぞ?
こんなことで喧嘩なんてな。
「ったく、そういえば明日は動くんだろ?」
「おう、動くぞ、シキさんやハルに会わなきゃな」
「ハルか!どうなってるかな?」
「変わってないだろ」
「だな」
と新しくできたステーキを頬張るアキラ。
「うん、ちゃんと噛み切れるな」
「チフユは少し反省しなさい」
「はーい」
こりゃ反省してないな。
と言うことで今日は朝からダンジョン攻略だ。
俺はチフユについて行きアキラは上のダンジョンを攻略してくる。
とりあえずはチフユに任せて俺は直感で探してみるがなかなか見当たらないな。
「ウキュー」
「ダメだぞ?ここはチフユがレベル上げしたいらしいからな」
「キュー」
「ツキもやりたいだろうけど我慢な」
「キュッ」
撫でてやると嬉しそうに体当たりをしてくる。
可愛い門だな。
「よし!つぎいくよ!」
「はいはい」
と下に行くとやはりどんどん強くなってるんだなぁと感心してしまうな。
それにしてもダンジョンの宝箱は復活しないのかな?
まぁおまけ程度に考えてたからないならないでしょうがない。
5階層のボスも何とか倒し切ったようだし、ドロップをら収納したらダンジョンコアを取る。
「あー疲れた!」
「お疲れ様!」
「お、アキラも攻略して来たのか」
「おう、これダンジョンコアな」
と渡されると収納にいれる。
「よし、ダンジョンはこれで無くなったな」
「そうだな、腹減ったぜ」
「飯食ったら今日は移動しようか」
頷く2人に笑顔を見せて、朝飯にする。
食べ終わったら愛車のガソリンが少ないな、
「どっかで給油しようか」
「だな、俺のもヤバそうだし」
検索してガソスタによると、ガソリンを入れて、また走り出す。
シキさんの方が近いからそっちから向かうか。
「シキさんの方から行くぞー」
「おう」
「はーい」
と言って教会の方へと向かうと配給に並んでるのは女子供だけだな。男は狩りにでもいっているのだほう。原付で向かうとシキさんの顔が見えて来たのと懐かしい顔がいた。
「ハル!」
「あ!みなさん!戻ってきたんですか」
「そうだ、これから千葉に帰るとこだ!なんでここにハルが?」
「あはは、色々みんなで回ってるうちにここを見つけて、ここで一緒に暮らすようになったんです」
「そうなんだね」
「いやぁ、良かったじゃん!
「そうか、いない間もお疲れ様!」
「いえ、みんな元気にダンジョンに潜ってますよ!」
「そうか!それは良かった!シキさんの方もお元気そうで」
「はい、男手が増えて助かってます」
これでいい!ハルとシキさんがいたら無敵だな!
ハル強くなったみたいだな。
シキさんとも仲良さそうだし、良かった。
「ちょ、いいの?」
「なにが?」
「ハルって人とシキさんが」
「いいんだよ!2人が幸せならな!」
「そう言うことだ」
「ちぇっ!」
とチフユにはわからないと思うが、ハルはいいやつだからな。
「よし、ハル!頑張れよ!」
「はい!」
「何かあれば連絡しろ!」
「あ、わかりました!みなさんもお元気で」
「おう!じゃあな!」
「それじゃあな」
「「はい」」
まぁ、シキさんも嬉しそうで良かった。
「ウキュー?」
「ん?そういえば紹介忘れてたな、まぁまた会えるさ」
「キュッ!」
さてあとは寄るところもないし千葉に帰るだけだな。
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