結構これで満足してるんです

コンテンツとコンテクスト。

それを腑に落ちるように語ったのが五体不満足の乙武さん。

エセ音楽家の佐村河内守事件の時に解説していた。

親が被爆者とか聾者だとか長髪サングラス佐村河内守という名前、これがコンテクスト。

彼が作曲したという交響曲がコンテンツ。

コンテクストに目がくらみ、五木寛之等は彼を大絶賛して大恥をかいた。

まあ、作家だから音楽の事なんてわかるはずもない。

コンテンツがすごかったかというと、一時人気が出たゴーストライターはもう見る影もない。

彼も佐村河内守のゴーストライターだと言うのがコンテクストだったから。


乙武さんの凄いところはそれを自分に敷衍したところ。

五体不満足(コンテクスト)の私が色々言うと、大した発言(コンテンツ)でなくても評価される。

コンテクストとコンテンツを分けて考えるべきだ、という。

素直に素晴らしいと大感心。


さて、それからしばらくして乙武さんの絶倫不倫事件が明るみになり、彼は袋叩きにあう。

これはコンテクスト(五体不満足のくせに)とコンテンツ(不倫しやがって)の組み合わせで余計に騒がれた例。


それなのに、かなり早く復帰して選挙まで出ている。

選挙には落ちちゃったけど彼を尊敬する。

強力なコンテンツを持っているから。

それをコンテクストがバックアップしているから。

まだまだなにかやりそうですよ。

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