最終話 美沙姉がいるだけで幸せだ。


その後の俺は事業を半分引退。


名目上会長となったが、仕事の殆どは新社長に選んだ高橋に引き継ぎ殆どの権利も譲った。


権蔵は跡継ぎの正一を無くしたショックからか、それから半年もしないで亡くなってしまった。


俺としてはこの村から引っ越したいのだが……美沙姉は親との思い出の地だからか、このまま住みたいようだ。


尤も、今迄の苦労が嘘みたいに、この村で美沙姉を悪く言う人間は居なくなった。


そして……


「和也くん、今度はハワイに行くの?」


「海外にはまだ行った事が無かったよね? 行ってみない?」


「和也くんが行きたいなら行こう!」


今度俺達は二度目のハネムーンに行く。


美沙姉が傍にいる。


それだけで俺の毎日は最高だ。


                  FIN

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