第4話 ダイソーでヒップホップなキャップを買った件

品名:『キャップ』「ツーカラー」商品番号0351。


これが、今日ダイソーで発見した掘り出し物である。

後頭部はボタンのような凹凸で嵌めるアレ(語彙が足りn)だ。

これも、2Pac 氏の写真を参考にずっと探していたタイプのキャップ。もとはゲームキャップなのだろうけれども、入手は極めて困難と思われる。とあるラッパーがワークマンでヒップホップコーデを試されていたが、ダイソーのこの手のキャップは生憎見当たらなかった(気に入った入らなかったとかいうわけではなく、在庫・ないし陳列がなかったという意味にすぎない)。


シンプルこの上ない。帽子の頭を包む部分が黒、ツバがグレー。220円だ。

これを前後逆に被るだけである。するとどうだ、数万円かけてやっと買える同じブランドのキャップにそっくりのスタイルが出来上がるではないか。


どなたかがどこかで仰っていた。


「これでいい」


また、こういう熟語もある。


「吾唯知足」


大事なのは、何「で」ヒップホップを成すかをなのかもしれない。生活に根ざしていれば、僕はそれがたとえどんな安いものであれ、あるいはどんな高いものであれ、ヒップホップになると思う。再び ZORN 氏のリリックから引用するが、「洗濯物干すのもヒップホップ」なのである。

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