第七話我慢出来ずつねちゃんに芳恵(よしえ)の生まれ変わりを見つけたことを伝えに行ってしもうたんじゃ!!
第七話我慢出来ずつねちゃんに芳恵(よしえ)の生まれ変わりを見つけたことを伝えに行ってしもうたんじゃ!!
ワシと芳恵(よしえ)と山本と楼は食事会が始まる時間まで待っておったのじゃが……待っておる間にま〜た変なのに絡まれたんじゃ!!
そやつはこういって絡んできたんじゃよ
「我こそはガチャから自称無職と呼ばれてしまった島津晴久(しまづはるひさ)だ!! いざ尋常に大食いで勝負しろや!!」
楼は「なんか面白そうだから勝負したらいいじゃねえか……俺も一緒にやっていいか?」
島津殿か懐かしい響きじゃのう……じゃがなぁ
「ワシらこれから食事会なんじゃよ、その前に大食いしろと言われても出来ぬと答えることぐらいわかるじゃろう」
すると島津殿は「あんたらに拒否権はねえ!! さあ皆の衆ドンドン食べ物を持ってくるがいい面白いものが見られるぞ!!」
ワシが断ったのにも関わらず島津殿の一言で食べ物はワシらのところに運ばれてきた。
その後見物人が増えこれでは食事会どころではないと思っていたら芳恵が
「もうしょうがないなぁ……今から料理するから……せっかくだからみんな食べてってね」
そういって芳恵は見物人たちが持ってきた食材を使って調理し始めた。
それを見たワシは……つねちゃんのところに転移することにした。
芳恵の生まれ変わりを見つけたことも知らせないといけないがつねちゃんが忙しいと困ると思って転移はやめておったが……つねちゃんの家族にはあとでワシが説明すればええ
「山本、楼……一旦ワシは抜ける!! 芳恵さんにはワシがつねちゃんのところに転移能力で向かったから終わり次第戻ってくると伝えといてくれ」
ワシはそう二人に伝言しすぐさまつねちゃんのを思い浮かべた。
ワシの転移系能力は幾つかあるがその中の一つ
"心人転移(しんじんてんい)"心の中に思い浮かべた人の元へと転移できるというもの。
しかし自分が生きている世界に存在する人物の元にしか転移出来ない。
ワシがこの能力を手に入れたのは四十七世前、魔狼バルデザルディという魔物に転生しジャングルを彷徨い出られず一人の魔物使いディセルと出会いワシは使役された……が使役されて二年が経ったある日主のディセルが帰ってこなかった使役された魔物にとって一定の期間主人とされる人間と離れることは死を意味する世界だった。
ワシは時間ギリギリまで探し……もしかしたらつねちゃんがいる可能性がある世界だったこともあり、生きたいと強く願い使い魔であるワシが生きるには主人を見つけるしかないじゃからディセルの場所に向かわせてくれ!! と願った時に手に入れた。
能力を使い会えたのは良かったが転移し再開した時にはディセルは戦いの末事尽きる間近であった。
ディセルがその後死にワシも数日後に死んだ。
どうしてこの転移能力が自分の生きている世界の人物の元にしか行けないかは次の世で能力を使って確認して分かったことじゃ。
……っとこれが心人転移を手に入れたときの話じゃがなぜ食事会の会場を探すときワシが転移能力を使わなかったかというとじゃな、やっぱり迷ってもたどり着いた時の喜びが好きじゃからな。
まあこんな時みたいに急がないといけないときは使うがな。
そう考えているうちに転移は完了。
「……!? なんでまさちゃんが俺の前にいるんだよ!!」
ワシは聞かれてすぐに答えた。
「芳恵の生まれ変わりを見つけたんじゃ!! ワシはその事を伝えたくて来てしもうた!!」
つねちゃんの表情は驚きを隠せていなかった。
「なあ、まさちゃんどこで見かけた教えてくれ!!」
合コンと伝えようか食事会と伝えようか迷った結果
「研究者が女性を呼んで食事会をするから来てくれと呼ばれて向かった食事会にいたんじゃよ」
「それってもう合コンじゃねえか!! ……しかし芳恵が幸せになれるなら……せめて一度会うだけでも会いたい……まさちゃん、連れて行ってくれないか?」
ワシはつねちゃんに「姉が恋人を挨拶に連れてきたのじゃろう? じゃったら最初が肝心じゃろいいのか?」と聞いたら
「挨拶はもう済ませた。だから大丈夫だ連れて行ってくれまさちゃん!!」
ワシはすぐさまつねちゃんを連れ転移能力で芳恵の元へ向かった
転生を繰り返すワシは最強になったが、ワシの望みはただつねちゃんと幸せになりたいだけなんじゃ! 暗黒神ゼブラ @ayumu20
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。転生を繰り返すワシは最強になったが、ワシの望みはただつねちゃんと幸せになりたいだけなんじゃ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます