第四話この時代の人間は蚊を叩くようにパーンと叩くと死んでしまうから力加減に困るのじゃ!!
第四話この時代の人間は蚊を叩くようにパーンと叩くと死んでしまうから力加減に困るのじゃ!!
またワシは勝負を仕掛けられたから……はあ、もう少し戦略というものを考えて欲しいものじゃ
戦うだけが全てじゃないじゃが……って戦いしか出来んワシが言えることじゃないか!! ワシ戦略とか、からっきしじゃからのう!!
……まあいいかそれじゃあ戦うとするかのう
「はあ、もう分かったから戦うするかの」
「ええんかまさちゃん!?」
「いいんじゃつねちゃん……前にもおったじゃろう。あれと同じようにするんじゃよ」
「あいつか……まさちゃん、ちゃんと加減してやれよ」
「つねちゃん……加減頑張るよ」
「頑張れまさちゃん」
「しゃあ!! じゃあ殺し合いをおっ始めようぜ……でお前ら俺のこと舐めんなよ!!! こちとら近畿地区の頂点やってんだぞ!!」
ふーん近畿地区の頂点ね……まあワシにそんなもの関係ない……どうせ一撃で終わるからのぉ
「じゃっこっちから行くぞ!!」
そういって勝負を仕掛けてきた男はワープを繰り返していた。
なんかすばしっこい蚊みたいだな……ぶんぶんぶんと…………
パーン……パンパンパン
当たらねえ夏に出る鬱陶しい蚊かよ
……はあもういいダンダン腹立ってきた……ワシのこんな性格早く治さないといけないのにな……はあ、もうちょっとだけ本気出す
パーン
あっ!!! またやってしまった……殺してしもうた……いつまで経っても治さないなワシ……でも殺したのならすることは……やつの足が残ってるなよし……喰う!!
ガブリ
「おいまさちゃん……加減はどこいった加減は」
「すまんつねちゃん……自分の周りをぶんぶんぶん蚊が飛んでたら腹立つことがあるじゃろ……それじゃ」
「それじゃ……じゃないだろ!! 加減しろよ死んじゃったぞこいつ……まあ戦いだし仕方ないか……まあ俺らも戦で死んだしな……芳恵(よしえ)たちは……この世界にいるのだろうか」
そんな悲しそうな顔をしないでくれ、つねちゃんワシはそう思いこう言った。
「大丈夫じゃワシとつねちゃんが会えたんじゃから絶対に会えるはずじゃ!!……じゃからそんな悲しそうにせんでくれ……ワシまで……かなし……」
「……まさちゃんが泣くことはないだろ……もう」
二分後
「つねちゃん……ワシ思うんじゃが……全て手で殺してるんじゃが、さすがにもう少しパターンを増やした方が良くないかの?」
「殺すのが前提なのかよまさちゃん……なるべくは殺さない方法で……は無理だろうな……? まさちゃんさっきの人のこと虫扱いしなかったか……まあまさちゃんがここに来るまでどんな経験をしてそういう考えになったかは俺は気になるが今は聞かんから……」
つねちゃんに人を虫扱いしたことを驚かれているが……昔から時々考えることはあった。
さすがに口には出さなかったがな……心の中ではたまには悪いことだって思ったりすることだってある……口に出さず心の中で思うだけなら自由……じゃよな
……そういえばワシが今殺した男近畿地区の頂点って……まあそのことはあとで考えるとするか……今は手に入れた能力の確認が先じゃ
……なになに"人蚊"とワープか。
ワープはもう持っておるからな……それより人蚊とはなんじゃ?
……人の姿で蚊の能力を使える……か、だから能力名が人蚊というのか。
というか最近喰ってばっかじゃな、今はダブった能力をどうするか……あっ
「つねちゃん……ワシの能力をあげたいんじゃがいいか?」
「唐突だなまさちゃん……でも嬉しいな……こんなにもらってもいいのかまさちゃん」
なんだかダブった能力を渡そうとするワシが…………うぅ心が痛むからもうダブってない能力も渡そう!!
そしてワシはつねちゃんにワープとドリルヘドバンとバクハツムリとキュン死刑とトビヒザゲリとファイアコークスクリューブローとジワレスクリューパイルドライバーの能力をあげた。
カタカナ多いな……それに名前が分かりにくいような気がするんじゃが……うまく使ってくれるとありがたいんじゃがのう
その時研究者からメールがきた
『今回は雅嗣様にお願いがあり連絡致しました。お願いというのは……分け与えられる能力の数を増やして頂きたく雅嗣様に研究室まで……どうかどうかお願いします来てください!! 明後日までに十六個増やせと上層部に言われまして私たちだけではどうにもならないんです!!……クソが上層部もこのこと知ってんだろうがよ!! まずは日程を決めないといけないってのになんで今日言ってくるんだよ殺すぞあのクソ野郎……あっおっ、お見苦しいところを……というか思ったこと全部書いてるじゃ…………』
……どうして今日の人はメール送る前に気がつかなかったんじゃ?
「つねちゃん……ワシ研究室に来て欲しいって頼まれたからこれから行くんじゃが、つねちゃんはどうすんじゃ?」
「俺か……行きたいのは、やまやまなんだが……これから姉が恋人を家族に紹介したからって母さんから『あんたもできることなら来てくれ最初が大事だろこういうのは……絶対来いよ!!』って言われたから……すまない行けない」
「そうか……わかった。つねちゃん挨拶頑張るんじゃぞ……それじゃいってきます」
「いってらっしゃいまさちゃん」
なんかこのかんじいいな……ワシはそう思いながら研究室を目指し走り出した
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