第4話 割り箸から宇宙衛星まで 「人間力」の強み

20世紀「時差はカネなり」「ラーメンからミサイルまで」と、日本の総合商社に率いられた日本の鉄鋼・造船・機械・電機等の企業群は「総合商社を旗艦とした連合艦隊」と呼称され、世界を股にかけてダイナミックな商売をコーディネートしていました(が、現在では、国際金融資本の手先となって、単なる資源商社として糊口を凌いでいます)。

21世紀の中国(人)は、「少量多品種から大量生産まで」「割り箸から宇宙衛星まで」と、あらゆる分野の製品を自前で製造し、更にはそれに付随する様々なサービスまで、世界に提供しています。

マクドナルドのハンバーガーと同じで、衣服でも生活用品でも半導体でも、優れた製造装置とマニュアルさえあれば、アマゾンの原住民でもエスキモーでも物を作ることができる時代。なにが、国家興隆の明暗を分けるのか、他国・他民族・他製品やサービスにおける差別化になるのか、といえば、人間力と国家の質。

「全体は部分の総和に勝る」

中国の最大の強みは、在来種中国人の持つ「人間力」が、国家として機能している、という点にある。

かつて(いまもやっている?)、三井物産は日本や各国の漁業・養殖関係者を組織化し、ギリシャ沖の地中海でマグロを養殖、日本のイトーヨーカ堂といったスーパーに卸していました。

また50年前、丸紅は日本の地下鉄車両(の中古)をアルゼンチンの地下鉄に輸出した。40年前、私はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスの駅で、東京の銀座線が走っているのを見て驚いた経験があります。

日本の総合商社は世界中のニーズ(これが欲しい、困っている)を収集し、それを日本を含む世界中のメーカーから物や技術やサービスを集めてコーディネート(調整)することで、商売にするという「商社としての問題解決方法」でした。

しかし、いまや中国は、100%自前で知識集約型・労働力依存型の製品やサービスを作り出し、より複雑で個別的なニーズにマッチした問題解決策を提供できる体制を、国家として構築している。

  地中海まで行かなくても、中国国内で完結させるだけの知恵と工夫、ガッツと根気を持っている。サウジアラビアに10年かけて鉄道を敷設した話など、まさに中国の「プロジェクトX」といえるでしょう。

 → 遠藤誉「バイデン「中東への旅」を痛烈に笑い飛ばす台湾のTV」

   https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a3a5c0865210fe3a6da3444adc6c015c4070d133

日本の首相田中角栄(1918~1993)が訪中(1972年)したときには、韓国や台湾と同じ程度の発展途上国であったのに、今や、当時の先進国であった日本をも完全に凌駕している。

  韓国や台湾はいまだに日本に寄生するしかないが、中国は一部の基礎研究以外、ほぼ完全に日本を越えてしまった。とくに、AIのような最先端技術における中国の応用力には、彼らの中華料理的問題解決思想が強く反映されていて、傍観者として見ているだけでも楽しくなる。

「飛ぶ矢は止まっている」 (ゼノンのパラドックスの新解釈)

韓国・台湾、そして韓国脳支配の現在の日本という国は、飛んでいる(進化している)ように見えるが、それは見せかけだけで、現実には止まっている(停滞している)。

とくに、韓国脳日本は、政治・経済(大手企業)・マスコミ・警察という社会権力が、仕事をしているフリばかりで、何ら実質的な仕事をしていない痴呆状態。

単なる時間稼ぎの小銭稼ぎという、意地汚い政策・企業活動・警察行政によって、社会が停滞するばかりか、文化の面ではどんどん退化させられている。

  まるで縄文時代の優れた文化が、朝鮮半島からの外来種(弥生文化)によって退化したのと全く同じ様相を呈しているかのようだ。

  (誰もが言うことですが「縄文土器や装飾品の方が、朝鮮半島由来の弥生文化よりも、よほど優れていた(洗練されている)」と。)


一方で、中国という矢は日進月歩、前進している。

前へ進み、幅が広がり、厚みを増している。

資源・工場・設備・関連産業(サプライチェーン)、そして何よりも、なんでも・どんなやり方でも、ものを作り、サービスを提供するという中国人一人一人のDNAが「完結型産業機能」を国家として構築しつつある。

早い話が、韓国脳や客家脳という、軍事大国アメリカの手先として日本というカネと技術のある国に寄生するという、やどりぎ(寄生木)体質の民族と、何百年・何千年かけても、自分たちの歴史と文化を汗水流して構築していこうという、松や檜のような大木指向思想の違いなのです。

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