田中広木の悩み

第3話 田中広木は吃音症

　田中広木は吃音症である。特に母音で吃ってしまう。田中広木が仕事ができない理由の一つでもある。仕事をしていく上での意思疎通として、吃音症は致命的である。就活の面接も上手く出来なかった。田中広木は憂鬱な気分であった。小学生の頃は吃音症ではなかった。

　田中広木は小学5年生のころ精神的に病んでしまうことがあり1年間全く喋らなくなることがあった。おそらく体が発達する時期に発音をしなかったことが吃音症に繋がっているのではと田中広木は推測している。

　とはいえ、昔と比べれば少しずつ田中広木の吃音症は改善されてきている。それでも周りからするとやはり喋り方に違和感が残る。田中広木は先週からボイストレーニング教室に通い始めた。