寤寐思服 (ごびしふく)
古田依音
プロローグ
「音叶ちゃん、ちょっと何言ってるの?(笑)」
「もっとはっきり言ってくれないと分かんな いんだけどー!」
「そのさー、何回も同じ音を繰り返して喋る のやめなよ!」
「聞き取りづらいし、時間無駄になるから早 くして!(笑)」
教室が笑いに包まれるこの時間。
今までたくさん経験してきたはずなのに、何度言われても慣れない。
やっぱり辛い。今すぐにでも泣き出したい。
でも、私は泣いてはいけない。
この場面でも。
どんなに酷いことを言われたとしても。
もう誰にもあんな目に遭わせないために。
安心してね、葉月。
私はずっと葉月を愛してるから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます