2話

 人伝に髪紐を送ると、後日、改めて天子より招待をうけた。

 天子の庭は北側にあり、あの鬱蒼とした森と近いせいか、他の宮より少々暗い。しかしひんやりとした風が吹きわたり、木陰で日差しがやわらかいのは、心地いい。

 天子の長く暗い髪には、おれの織った髪紐が結ばれている。

「ありがとう。とても気に入ったよ。君が織ったのだって? まるで職人の手だな。うつくしい」

「そうだろう。この織布については、おれがいちばんの職人だ」

「それはすごい」

 冗談だと思ったのか、天子はくるくると笑った。

「魚、ヴィーイー? ありがとう、うまかった」

「ギニかな? 口にあったようでよかったよ」

 全然発音が違った。あいつめ、滑舌が悪すぎる。

「あの魚は、名前が変わるが、最終的には何になるんだ?」

 照れ隠しにどうでもいいことを聞いてしまった。

「さあ、考えたこともなかったな。龍にでもなるのかも」

「龍?」

「魚が滝を登って、龍になる話があるだろう? 元々は、大陸の話だと思ったけれど」

「聞いたことがないな。ガ国の話だろうか」

 龍は本国では王の象徴だ。そんな成り上がりの逸話など、たとえあったとしても広まることはないだろう。

 天子はおれを部屋へ招き、何が面白いのか楽しそうに笑う。

「君とは、一度ちゃんと話してみたかったんだよ。でも、乗っ取りを企んでいるかも、なんて言って、聞いてくれなくて」

 助けてくれたから、ようやく要望が叶ったのだと、目を輝かせる。その明るい目が、おれの目をまじまじと見つめた。

「すごいな、本当に青い。その瞳は、君の国では邪視と呼ばれるのだって?」

 ふしぎだ、とかれは首を傾げる。

「おれの国だけではない。南海に接する国では、みなそう呼ぶ」

 だからもし逃げるなら海の向こうに、と本国にいた頃はよく思ったものだった。それが今はこうして叶っているのだから、おかしなものだ。

「なるほど、我が国は北海のおかに手をかけたことがあったのかもしれないな」

「天子には嵐を操る力が?」

「あるわけないだろう」

「邪視は、嵐の目とも呼ばれる。嵐を呼び寄せるそうだ」

「嵐など呼んで何になる?」

「なにも益はない。だから、無用とされる」

 きょとりと明るい目をまん丸に瞬かせ、それからかれはまた笑った。

「では我が祖先は、島流しかもしれんな」

「なるほど、おれと同じわけか」

「なれば君も、天子というわけだ」

 同じ血を祖とするには、おれと天子ではあまりにも違いすぎている。人種も、姿も、ありようも。

 それでも一瞬、そうかもしれない、と思ってしまった。


 その夜、従者はひそめた声で言った。

「天子の庭には、赤がありません。……天子は、主と同じ瞳かもしれない」

 今更なにを、とは言わなかった。代わりに、まさか、と笑ってやった。

「天子はおれの瞳を見分けたよ。おれとは違う」



 一度の来訪で大分信頼されたのか、天子によく招かれるようになった。特に仕事もないので、呼ばれれば向かうしかない。呼ばれてあれやこれやと準備するのは面倒だが、天子と話すのは嫌いじゃない。おっとりとした、時間の流れから置いていかれたようなかれの存在は、この国そのもののようにおれに馴染んだ。

 それに、赤がないと従者がいった天子の庭は、たしかにおれの目にも楽しい。この庭は埋もれる花がない。枝葉は暗く、花は星のように明るく咲く。匂いがあり、手を伸ばせば花に触れられる。

 それで思わず、尋ねてしまった。以前、従者がこの国は色の名前が多すぎるとこぼしていたのを思い出したから。

「この国の『赤』はいくつある?」

「赤はひとつだよ」

 天子からはすぐに答えが返ってきた。聞きたい答えではなくて、言葉を探す。

「そうではなく、赤い……」

 言葉に戸惑って指先をさまよわせる。だが、おれには赤を指すことはできない。ひたひたと周囲の静けさが増した気がした。

 天子は微笑んだままの顔で、さまようおれの指を取り、いつかのように手を引いた。

「こちらへ」


 部屋へ招かれると、重厚な木箱に詰められた木札を見せられた。特に文字も絵もなく、札毎に微妙な明るさの濃淡だけがある。嫌な予感がした。

「この札と、同じ色がわかるかい」

 天子が一枚の木札を手に、おれに問う。

 失敗した、そう歯噛みしたが、従者を外に出された今、誤魔化す術はない。仕方なく、なるべく似た明るさのものを選んだが、やはり違ったらしい。

「真の天眼だ……。カムィも高い」

「カムィ?」

「より光そのものを見る目が、天に近いとされる。神威かむいが高いほど、天眼は神に近づく」

 階位、だろうか。

「君の目には、これとこれは別のものに見えるのだろう?」

 かれが指し示す札は、おれにはあきらかに右の方が暗く見えた。

「お前には同じに見えるのか?」

「私は、瞳の色こそ天眼の条件を満たしているが、内実は違うんだ。私には、光を見分けることはできない。この光の色を見ることが出来る君が、私はうらやましいよ」

 かっとして、おれは思わず言い返した。

「色など生まれてこのかた見えたことなどない。うらやましいものなどあるものか!」

 天子が箱を取り落とし、薄い木札がからからと床に落ちる。かれの目には、他者の目には、それはどう映るのだろう。輝いてみえるのだろうか。香るように、音のようにさまざまに響くのだろうか。あることすら忘れていた感慨が、胸にこみあげた。

 何が色だ。何が光だ。

 きびすを返して引き戸を開けると、思いのほか甲高く戸板が鳴った。大きく足を踏み出せばぎしりと床が軋む。待って、と追いかけてくる天子の声を背に、止まれなかった。振り向くことも出来なかった。

 光のなかを、花のなかを、細く頼りない体で追いかけてくる。明るくて、花の匂いがするいきもの。傷つくことのないように守られた庭。おれとは違う。


 この目が見てきたのは、光ではない。

 暗やみだ。




 カラ、コロと糸巻を繰る。指が糸を絡めて拾い、糸巻をくるりと回す。カラ、コロ。光が落ちる。影が落ちる。鉄錆の臭いも、薬の臭いもしない。指が少し強ばる程度で、身体の何処にも痛みはない。

 明るい糸を、暗い糸を追いかけて拾っていく。こぼれ落ちる繋がる糸を、引き締めて転がす。糸の色がわからずとも、光をとらえる糸の影はうつくしい。

 糸巻を織り、糸に触れている間だけは、何も考えずにいられる。

 何も見るな。暗やみを見ていろ。でなければ目を潰すぞ。幼い頃から、おれはそう言い聞かされて育った。呪いの目、見たものを不幸にする目だと。

 すぐ上の兄の庇護により、目を潰されることだけは免れたが、おれは本国では、人ではなかった。生きるためには、人ではないものでなければならなかった。

 かつて、何も変わらない、と言った者がいた。目の色が違う、見えるものが違う、どうにもならないことばかりだが、誰にも、どうにもしてやれんのさ、と背中を叩いた。そして小さなおれにしゃがみこんで目を合わせ、嵐を呼んだっていい、おれは明日は雨がいい、と笑った。

 おれが光を見たのは、山にいたときだけだ。

 あの腕を、あの首を、おれは結局、山へ帰してやることが出来なかった。


「では天子さまは真実の天眼ではなく、主こそが天眼であると」

「完全に生まれる処を間違ったな」

 冗談交じりに笑ってみせると、思いのほか従者は真剣な目で言った。

「天眼こそが尊ばれるのであれば、いっそ、国盗りでもよいではありませんか」

「あほか。よその国など盗って何になる?」

 ですよねえ、と従者は肩を落とした。

「でも真の天眼こそ継承の大義であるなら、天子さまも安泰というわけではないのですね」




 後日、天子がわざわざ訪れて詫びにきた。

 おれの部屋を初めて見た天子は、糸巻織の織台を見て、目を輝かせる。これはなにか、何をしているのかと忙しなく小鳥のようにさえずった。大雑把に「大陸の織物」と説明すれば、こんな織り方は見たことがない、と感嘆の声をあげた。

 それはそうだろう。今はもう、この織台はここにしかないし、職人も残ってはいない。

 山羊の毛を染めて紡いだ細い糸を巻いて、指先だけで織りあげていく。糸巻織を古くから伝えてきた山蜘蛛の一族は、本国に滅ぼされた。

 うつくしい織布を望まれ、工人は攫われ、抵抗の末にみな死んだ。山蜘蛛の糸巻を織るものは、もうおれ以外にいない。呪われ子として山へ送られたおれを哀れんで、職人たちが戯れに教えてくれた手遊びの技だけが、この手に残った。このどうしようもなく拙い織だけが、残ってしまった。

 おれが山へ行かなければ、商売を持ちかけなければ、あの一族は目をつけられることもなかった。おれが、目を向けなければ。


 カラ、コロとひたすら糸巻を転がす音だけが響く。じっと手元を眺めていたらしい天子がふとため息を吐いた。

「すごいな。何処が織られているのかもわからない」

「そういうものだ。丸一日織っても二寸も進まん。気の長い趣味だ」

「……色が、わかるのか」

 潜めた声で問われて、今更、と笑った。

「わからん。だが順番通りに動かしていけば模様になる。わからずとも何も問題ない」

 慣れれば手の感覚だけで織れるので、山では老爺も鉤のように曲がった指で織っていたものだ。

 そうか、とうなずいたきり、天子は口をつぐんでしまった。こちらから声をかける話もなく、沈黙のなかに糸巻を転がす。やがて、天子はぽつりと言った。

「私の神威が低いから、君に迷惑をかけてしまった」

 先日、おれの部屋に生まれて初めての夜這いが訪れたことを言っているのだろう。自室に他人の気配があるなど、おれも従者も暗殺以外の可能性に思い至らず、とんでもない騒ぎになってしまった。相手方を気の毒な目に合わせてしまい、むしろ申し訳なくなったほどだ。

 真の天眼なら異種族でも構わないという発想には驚愕しかないが、天眼の母なれば統貴の頂、神母が約束されるとなれば、一縷の望も抱くのかもしれない。

「その神威というやつは、天眼に何の影響がある? なぜ低いとだめなんだ」

「天眼は、兆しを見るために天の子に宿る。天神は禍を光で知り、その光の明るさを民に伝えるのが、天子の役目だ。天眼の儀は、この目に兆しの光が見えるのかをはかる。あの色札を、色味に一切惑わされず、光の順番に正しく並べられることが統貴を継ぐ条件なんだ」

 おれは首を傾げた。

「丸暗記ではだめなのか」

 天子は目をまたたかせた。それからみるみる瞳を輝かせると、膝をぐっと詰めて、顔の前でぱんと手を合わせる。

「教えてくれないか、私に、君の目が見る光を!」



 おれは天子の宮へ案内され、夜這いのない安全な夜を手に入れた。

 代わりに、天子のために色札を並べ、数を振っていく。十一、から先の数を覚えていないのが早々にばれた。

「数字になぜ規則性がないんだ。十の繰り返しでいいだろう」

「むしろなぜ数を十までしか数えないのかが、私にはわからない。たしかに人の手には十の指しかないが、神の指は無数にある。だから私たちは、神の指を数える。すべて違う指だから、同じ名はついていない」

「由来について理解はしよう。だが、ややこしい」

「だから三五四からは規則性のある十の繰り返しでいいことになっている」

「三五三まではあるのか!?」

「昔は九九九まで数えたそうだよ。それに今も、宮でなければ二十二からは規則的に数えていい。でも私は天眼だから、九九九までのすべての正しい数字を使わないといけない、通じる人はすくないのに」

「ややこしいな……」

 そう言う以外になかった。同じ言葉を話すものにも通じないなら、何の意味もないではないか。

「ややこしいけど、これもまた、天眼だから仕方ないんだ」

「光の順番か」

「それもあるかもしれないけど、天眼ならば、神だから。見えない手があるはずなんだ。光の手がね。私にだって、手はふたつしかないのに」

 この木札は自分以外が見ることはないからと、天子はおれの言ったとおりの順番を、墨で書き入れていく。色をめくれば、数字がわかるように。

 歌貝みたいだ、と天子は笑う。二枚貝の上と下に、歌を書いて合わせる遊び。同じ貝だけが番のように重ねることが出来るから、正解かどうかは合わせてみればわかる。おれも呼ばれた先で見たことがあるが、この国の歌は知らないし、貝の絵もわかりづらくて困ったのを思い出す。その点この木札は、のっぺりと色だけが塗ってあるのでわかりやすかった。

「人の手は十までの祝福を授かるために、指があるそうだ。だから一から十までは、人が生まれながらに与えられる、あるいは手に入るものだという。神を信じ、受け入れ、努力すれば余すことなくその恩寵を得られる」

 一は命、二は健康、三は家族、四は友人――そして十は死。すべてを手に入れたなら、幸福な一生を送れるだろう、というものがそろっている。

「『零』は、無の数字はないのか」

「無? ないのなら、数えられないだろう」

「ないことを顕す記号だって、必要だろう」

 天子は一拍うなずき、少し考えて言った。

「ならばそれは、空、かな」

 光そのものを指し、天眼の色とも言われる。人の認知するところを超える、あるのにない、ないのに存在するものを指す。

 数字ではないけどね、と天子は言う。

「もし数字ならば、それを自由と呼ぶのだろうな」

「自由は、十一だよ。すべてを持っていたら、手を離さずに、何かを捨てずに、新しいものなど持てぬだろう。それは自由ではない。だから、自由は人の手に余るところにある」

「いっそもっと遠くにあれば、あきらめもつくものを」

「あきらめずともよいから十一、とも言われている」

「なるほど」

 数字の理由は、聞いてみるとなかなか深い蘊蓄があって面白かった。おれはさらなる説明をねだり、天子は答えた。

「十一から二十は、何かを失えば手に入れられるものだ。あるいは、他人から奪うもの。自由、栄光、勝利……」

 おれが糸巻を手繰るように、天子は色札に数字を名付けるようにしてめくっていく。おれにわかるよう、無粋だと笑われる規則性のある十の繰り返しも使ってうたう。

 天子の声は、この国の風に似ている。湿度と重さがある。光も影もなく、音も匂いもなくても、たしかにそこにあるとわかる。潮と花と水の匂いがする。

 色札の数は百枚で、歌は幾度か繰り返して途切れた。どこからか、鳥の声が聞こえる。

「色の名前も、教えてくれ」

「いいよ」

 天子はおれに応えて、数と、十の繰り返しの数と、耳慣れぬ色の名前をうたった。由来のわからぬ色があればおれが問う。ほとんどは花や草に由来する。

 この国は、植物が多い。本国は緑に乏しかった。けれど山には多くの草が生えていた。きっとあの草にも、名前があったのだろう。聞いておけばよかった。目を閉ざさずに、彼らの顔も、もっとちゃんと見ておけばよかった。どうしたって失われるとわかっていたならば、もっと。


 天子はおれが願った歌を、童のかぞえ唄のようにして整えた。繰り返す旋律に乗せて、色と数をうたう。

 あまり大声でうたうものでもないからと、ひそめた声が雨音と糸巻のあいだをぬっていく。

 色の名を聞いて、由来を聞いて、それは見たことがない植物だ、と夜のうちに話せば、次の日には天子が持ってきた。ほら、これだ。新鮮なものもあれば、干されたものもある。乾くと色味は変わるが甘みは増すとか、皮をむくまでは匂いがしない、とか、天子が知る範囲の知識も教えてくれる。

 正直にいって、天子はまったくものを知らない。籠にいれられ、外に出たことがないからだろう。与えられるものだけを受け取って、受け取ったものだけで生きている。ずいぶん、窮屈な暮らしだ。

 十一が自由だという話をおれは印象深く思い出した。何もかも与えられるものがすべて揃っているのなら、たしかにそこに自由はないのだろう。何かを失わずに、自由は手に入らない。

 ある夜には、天子はどこからか糸巻と織台を持ってきて、束ねた絹糸の束を鳴らした。

「私も織ってみたい。教えてくれ」

「忙しい天子には向かぬ趣味だぞ」

「なに、忙しいのは今だけだ。統貴を継げば暇になる」

 天眼の御子は生き神だ。担ぎ上げられた後は、特に仕事はないらしい。物事の吉兆を見るとか、藩主に赦しを与えるとか、その程度だと言う。父上は暇すぎて、子どもを増やしすぎたのさ。そう笑い、私は子どもは少しでいい、と言った。



 また雨だ。

 雨季と違い、ちょぼちょぼと長く続く雨は気が滅入る。といっても、今日は土砂降りだった。滝のように降っている。

 水と土の臭いばかりの地面を眺める。ぬかるんだ地面を見ると、やはりおれが嵐を呼んだのだと悔いたあの日を思い出す。黒い水溜まり。鉄錆と焦げた肉の臭い。身の内から沸く吐き気と、底知れぬふるえ、叩きつけた拳の痛み。

 木戸を閉めて、木と黴と、焚かれた香木の匂いを閉じ込める。ここは本国ではない。おれが逃げてきた、海の向こうだ。息を吐く。呼吸する。

 ただ糸巻を織って、暮らしていけたらと望んでいたはずだった。おれはあの国を捨てて、一切振り返らず、もう関わらずに、ただ糸だけを手繰っていくのだと。

 遠く離れたからあきらめたかと思えば、まったくそんなことはなかった。この国へ来て、むしろ思いは強くなるばかりだ。外へ出されたからこそ、知れたことがある。

 雨が降る。騒がしくて、ちっとも落ち着かない。

 夕餉には魚が出された。天へ昇るという魚は、こんな雨の日にのぼるのだろうかと、ふと思った。

 かれらは何を見て登るのだろう。おそらくは機がわかるのだろう。光が見えるのか、季節がわかるのか、それとも道が見えるのか。龍になる道が、本能でわかるのかもしれない。

 兆しを知る。滝を登れ、雨をつかめ、天へ駆け上がれと、身の内からささやかれるように、導かれるのかも。

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