第7話 皇子として4



 離宮に帰りバースの奴隷首輪を外すとバースが。


「え? 何故、奴隷首輪を外すのですか? 」


「俺の側近にするのに奴隷のままではまずいだろう。お前の父親はどんな冤罪で処刑されたのだ? 」


「俺の父親は男爵でウイル第3皇子の後見人のダマス・ドリン公爵の派閥に入るように誘われたが、中立を守るからと断った。しかしその1週間後に警備兵が来て麻薬の密売で逮捕されて牢に入れられた。父親は正義感の強い人で麻薬の密売などしていないのに警備兵が倉庫から麻薬が見つかったと言ったが、倉庫は1年以上も使っていなかったから最初から麻薬を用意していたみたいだ。父親は潔白だと言ったが裁判もせずに自白したと言って処刑された」


「裁判もせずに処刑したのはおかしいな。余が調べて冤罪なら家名を復活させてあげよう」




 バースは感激したのか。


「ありがとうございます。俺、リオン様の為に命がけで仕えます」


 こうして2人目の側近を雇ったのだ。


 これからも部下を増やしていざと言うときに備える事にして部下の能力を知るためにと、ついでに自分のステータスを見てみた。


 名前 リオン・クロード


性別 男

年齢10歳

称号 クロード帝国、第5皇子

★アマリア女神の加護持ち

レベル:30/∞

魔力量 500(最大1,000)

統率力 50   威圧力 50 

武力  40(剣 40。軍事力10) 

体力  50  知性  70   

精神  50  指導力 50   

運   60  誠実  70 

スキル

言語翻訳(どんな言葉でも読み書きができる)

鑑定(他人のステータスを見られる。善人か悪人、味方か敵か判別できる)

火魔法 50 風魔法 50 

空間魔法 1 水魔法 50 

土魔法 20


 名前 シモン・バーンズ

性別 男

年齢55歳

称号 第5皇子の執事

レベル:60/100

魔力量 600(最大1,000)

統率力 60   威圧力 40 

武力  60(剣 60。軍事力10) 

体力  50  知性  60   

精神  50  指導力 50   

運   60  誠実  80 

スキル

火魔法 50 


 

 名前 アヤノ・クリス

性別 女

年齢19歳

称号 第5皇子の側近

レベル:50/100

魔力量 400(最大1,000)

統率力 30   威圧力 40 

武力  60(剣 60。軍事力10) 

体力  60  知性  60   

精神  50  指導力 30   

運   50  誠実  80 

スキル

水魔法 50 


 名前 リンダ・グレン

性別 女

年齢25歳

称号 第5皇子の側近

レベル:75/100

魔力量 600(最大1,000)

統率力 30   威圧力 60 

武力  80(剣 70。軍事力10) 

体力  70  知性  60   

精神  70  指導力 50   

運   50  誠実  80 

スキル

火魔法70 水魔法 50 


 驚いた! アマリア女神の加護がついて俺のステータスが凄い事になっている。


シモン、アヤノ、リンダのステータスも想像以上だ。


 此れなら俺と側近の5人で1万の兵と互角以上に戦えるだろう。


 全員の軍事力が弱いのはまだ兵士がいないからだろう。



 剣の訓練も素振りだけではなくシモンと実践で打ち合いの訓練をして今では3回に1回は勝てるようになり、シモンがもう少しで教える事が無くなると言っている。


 前世で武術などしたことのない俺の上達が早いのはもしかしたならアマリア女神の加護があるお蔭かも知れない。




 今日は久しぶりに陛下から呼び出しがあり王宮に来ている。


 王宮に着くと直ぐに陛下の執務室に案内された。


 ドアをノックして。


「第5皇子のリオンです。入っても宜しいでしょうか」


「来たか。入りなさい」


 執務室に入ると陛下は机の上に山と積まれた書類と格闘していて。


「少しだけ待ってくれ切の良い所でやめるから」


 俺はソファに座りながら皇帝になると大変だなと思いながら見ている。


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