はじめにドーナツがあった。
桃園亮明
第1話(まとめて読みたい方用)
「心の中に空虚な何かというか、空洞のような気配を感じるんですが、それでもドナーになれるんでしょうか」
様々なテクノロジーが全てを飲み込む勢いで拡がる世界で、心の世界は最も近くにありながら地図にも描かれない、知る人ぞ知るフロンティアであると言っていい。
そんな中で感情を移植するという試みは、危険の伴う挑戦だ。
今の時代はそういった大博打に出なければならないほど、みんな心に飢えている。
その分もらえる報酬は多くなるわけだ。
私はお金に飢えていた。
春から大学生になる私は、一人暮らしのライフラインが整い、授業が始まるまでの完全に無重力な期間に、感情移植のドナーになる決断をした。
研究機関に連絡すると、後日すぐに決行となった。
そういうわけで、パステルカラーな空気の晴れた日に、研究施設特有の善か悪か判別不可能なにおいの漂う部屋の一角で、机と平行に向かい合って聞き取りを受けていた。
「それは誰しも抱えているものなので、それに引きずられて悲観的になっていなければ問題ありません」
事前に受けたアンケートを基に、質疑応答が行われた。
中でも、家族を含めて精神疾患を所有しているか、性格と心の状態について、犯罪歴の有無については注意深く聞かれた。
犯人だと決めてかかる警察の取り調べのようだったが、移植するのだから当然のことだろう。
私がドナーになり得る被験者だとわかったのか、医師は大まかに今回の実験の概要を話してくれた。
「全体像としては、感情のエネルギーを波の形で機械が取り出し、そのままレシピエントの心に送る、というものになります。まず、眠ることによって精神的に無防備な状態にし、特殊な夢を見せることで感情に波を起こし、それを機械が取り込み、同じく眠っているレシピエントに送り込む形になります」
「なるほど……」
「そうすることで、感情が正常に働かなくなった人に正常な感情が送り込まれ、健康的なサイクルを作り出していくことができます」
最小限の動きと声量と言葉で説明するのは、相手のわからないという不安を鮮明にさせないためだろう。
どうであれ最後は不安なまま権威に全身を預けることになるので、深くは突っ込まないで相槌に終始した。
「目が覚めた後ですが、しばらく喪失感に襲われることになります。それでも先人の言い伝えの通り、時間が経てば回復しますのでご安心ください」
「わかりました」
突如針で刺したようにチクっと恐怖を与えられたが、控えめな勇者の返事ができた。
それは、感情を喪失するというのも報酬の一つだからだ。
私は今まで、心の中にいつも空洞があるような感覚を抱きながら生きてきた。そのせいで苦労したことが何度もあった。
なので、感情を喪失するついでに、その空洞も一緒に喪失すればと考えたのである。
実験は夜に行われる。実験用の睡眠薬を投与されるが、自然な眠りを作り出せる夜に決行するのが良いらしい。
何かが起こるのはいつも夜と決まっている。そう思うことで恐怖を先回りして封じ、先ほどとは別の医師に案内されて装置のある部屋に入った。
全身改造すらできそうな大袈裟な機械が出てくるのかと思いきや、意外にも、出てきたのは病室風の一人部屋に、枕元の壁から生えたコードが頭の頂点に繋がった、柔らかそうな全身真夜中色のスーツだけだった。
「これを着て眠ってもらいます」
「頭の部分だけでは駄目なんですか?」
面食らったため、抜け殻のような声でずれた事を聞いてしまった。聞くべきはそこではない。
「エネルギーは全身から発せられるので、これが現段階で最も無駄を省いた状態です」
「こんな布みたいなもので大丈夫なんですか?」
「はい。大丈夫です」
「コードはどこに繋がっているんでしょうか?」
「隣の部屋で眠っているレシピエントに繋がっています」
「同時に寝るんですか?」
「はい。感情は保存できないので、直接レシピエントに送り込みます」
バッテリーみたいなものに保存されるのかと思いきや、電話機のようなシステムだった。
医師は、私がスーツを着用して睡眠薬を服用したのを確認したら、部屋を出て行った。最初の医師と比べてやけにくもりの晴れた顔だったから、これから夜通し起きて実験に立ち会うために、先に寝ていたのだろう。
安眠に必要なものは持ってくるようにと指示があったので、家から連れてきた、電池が切れて音の出ない羊のぬいぐるみを脇に置き、胸の所で止まっていたファスナーを頭まで上げ、眠りについた。
*
目が覚めると、夢の中で体験した感情の残り香と、事前に説明にあった通りの喪失感を感じた。
静寂で真っ暗な視界だと、より繊細にそれらを感じ取ってしまう。
喪失感とは言ったものの、元からあった心の中の空洞が、以前より少しはっきり見えるようになったと言った方が適切な気がする。感情の霧が少し薄くなって、洞窟の入り口がぼんやり見えるようになった感じだ。
受け取る報酬は、この空洞を埋めてくれるだろうか。
しばらくしてドアがスライドする音がした。続けてドアが軽く壁に弾む音がした後、ゴムが擦れる音が無機質なリズムで近づいてきた。
「ファスナーを下ろしても構いませんよ」
眠る直前に会った医師の声が聞こえた。指示に従ってファスナーを下ろすと、薄暗い部屋に、昨日とは打って変わって夜の顔をした医師が立っていた。
「お疲れ様でした。心身の具合はどうですか?」
「説明された喪失感が少しあるくらいです」
「そうですか、時間が経てばそれもなくなっていくと思うので、できるだけ楽しいことをして過ごしてください」
「わかりました」
「冷蔵庫に朝食が入っているので、お好きなペースで朝を過ごし、帰る時はコードが出ている壁の側の、一つ飛ばした部屋にいる我々にひと声かけてからお帰りください」
そう言うと、軽く頭を下げて部屋を出て行った。
スーツから服に着替えている時に、ふと窓の方を見ると、厚いカーテンの隙間から、薄くか弱い光が入り込んでいた。冬は朝に目を覚ましても夜のように暗かったのが、春になるにつれあるべき姿に戻るように少しずつ明るくなってくる。それは新たな始まりを告げるようで、心を上手く切り替えられない私にとって出鼻を挫く苦手な現象だった。
そんな嫌な奴の顔をよく見てやろうとカーテンを開けた。周りの建物はどれも背が低かったので、窓いっぱいに馴染み深いしたり顔があった。しかし、いつもより置き去りにされる寂しさは小さかった。
こちら側の実験は成功していたのだと実感した。受け取る側の方は上手くいっただろうか。
冷蔵庫を開けると、小さなペットボトルの緑茶と、四角いタイプの小さなサンドイッチが複数入ったケースが置かれていた。ここまで必要最小限を徹底していたとは。実験全体の最小限の中に、被験体の朝食を残してくれていた事に感謝しつつ、冷蔵庫から二つを取り出し、ベッドに座ってサンドイッチを一つ頬張った。
普通の卵サンドだったが、何か印象が薄い気がする。
最初は味が薄いのかと思ったがそうではなかった。朝食を削減しない代わりに味を最小限にしたのだとしたら優秀な策士だが、さすがにそこまではしなかったようだ。
薄くなったのは味ではなく感情の方だった。美味しいという感情の広がりが薄くなっていた。懐中電灯の電池が消耗して頼りない光になったような感じだろうか。
そういう実験をしたのだから当然と言えば当然なのだが、食事が楽しみの一つであったため、失ったものは予想より大きいようだった。
しかし、それよりも薄まった感情を恐怖に駆り立てるものがいた。それは例の空洞である。感情を取り出したにも関わらず、どうして以前にも増して大きな顔で居座っているのか。
お前は感情ではないのか。
時間が塞いでくれることを信じて、空洞にサンドイッチをお供えする気持ちで残りを口にした。
長居するのも悪いので、帰る用意を急いで済ませて医師に報告と労いの言葉を伝え、研究所を後にした。
入り口を出ると、正面にある西の空の、天と地の境界付近に、雲が接線を作り出していた。まあ間違いなく雨が降るだろうという、雲の警戒色であった。
入り口の方向と最寄りの駅は同じ方向だったので、自ら曇り空に向かって歩くことになった。
駅までの道を歩いていると、歩道のコンクリートがひび割れて少し隆起している部分を見つけた。
行きでは気付かなかった自分に驚きながら、最後に医師が発した言葉について考えていた。「また連絡します」と彼は言った。
現代は社交辞令が日常会話にまで流行している。人間が会話するというよりは、定番のフレーズをお決まりの流れで使うという、ゲームのノンプレイヤーキャラクター同士が、定められたプログラムに従って話していると言った方が適切だ。
別れ際の医師の言葉はその最たるもので、いつもなら自動音声に切り替わったなとすぐにわかるのだが、先ほどのそれは未だに社交辞令だと確信できていない。
約一日関わってみて、社交辞令などあの組織はコスト削減計画で真っ先に切り捨てそうだという印象を抱いたのは確かだが、自分の外側からの影響というよりは内側からの後押しが弱い感じがする。
近頃弱まったものと言えば感情だけである。それならば感情が確信に関わると見ていいだろう。
よく考えてみれば嘘か本当かは本人にしかわからないので、他人が確信するのはおかしな話なのだが、その根拠が感情なのだとしたら滑稽にもほどがあるではないか。フェザータッチな恥ずかしさで精神的にくすぐったくなった。
ところで、空洞さんの方だが、もちろん社交辞令など口になさらない。
少し歩くと、一段の幅が約二歩分の階段があった。歩行者が歩くにはリズム感が悪く、車椅子の方にはあと少し困難なものだった。バリアフリーのさなぎなのだろう。
こちらも行きで通ったはずなのに初めて見た印象を受けたので、無意識に敬意を表して一歩一歩噛み締めて降りると、少し先に歩行者用の橋が現れた。さすがに橋は気づかずに歩ける距離ではないので、再会である。
一つ違うのは、帰りは妙な不安定感を覚えた事である。感情の中の恐怖や不安とは別のものだ。
こちらは、薄まった感情よりも、頭角を現し始めた空洞によるものだと思う。
感情が想像する未来以外の全てが空洞に入っているような感じがする。行きは、この橋は渡れると確信していた。というより、渡れない未来が全く心になかった。
ただ、橋が落ちそうで怖いというような明確な思いではないので、足がすくむようなことはないのだが、人間の存在など塵にも満たないというようなどうしようもなさがあった。
いつもより歩く重みを感じながら渡り切り、さらに歩を進めていくと、飲食店がぽつぽつと現れ始めた。駅が近づいている証拠だ。
駅が近づくに従って歩いている人の数も増えてきた。駅へ向かう人々によって生じる見えない引力に引っ張られ、電車に吸い込まれた。
電車の中では別の力が働く。それは慣性力だ。加速する力と減速する力の反対向きに働く。
発車して加速すると、学校や会社に行きたくない想いから反対向きの力が働く。目的地が近づき減速し始めると、そのまま止まらないで通り過ぎて欲しいという想いから、今度もその反対向きの力が働く。
私の未来を決めるものは私の意志ではなくタイムリミットだ。大切な人がゾンビに噛まれて感染しても、楽にさせる決断ができないまま発症し、襲われる中で正当防衛的に息の根を止めることになるタイプというわけだ。
電車で通学していた頃は、同じ電車に乗る見ず知らずの顔見知り達を勝手に仲間だと思い込んで居心地の良さを感じていた。今は偶然乗り合わせただけだからか、あまりそれを感じることはない。
しかしそれだけではない。大勢の人間と同じ空間にいて気付いた事だが、居心地の良さどころか、自分が存在しているという感覚が揺らいでいる気がする。
自分はここにいるという確固とした実感に流動性が生まれている。雨が降った後のぬかるんだグラウンドに立っているようだ。
電車の揺れでそうなっているなら良いのだが、残念ながらその振動は心まで揺らすことはできない。
ただ、私を乗り物酔いさせるには十分な揺れだった。幸い乗り換えする駅までもうすぐだったので、できる限り力を抜いて、電車と一体化することを心掛けた。
酔いどれになる前に駅に到着した。
降りる人々が生み出す不本意な力に引っ張られて電車を降りた。そのまま流れに身を任せて、エスカレーターの止まって乗る列に入ると見せかけて止まらず駆け上がり、地上の潮流に身を委ねて改札を出た。改札を出てしまった。
この駅はデパートや商業施設と一体化した大物だ。普通なら学校や会社に行く時間であるにも関わらず、老若男女問わずお客様として利用している人も多い。生活様式が多様になっているのだ。大勢の人がいるが、各々が別々の目的でそれぞれに動く烏合の衆である。
そんな騒々しい群れの中に、乗り換える駅の改札を出てしまったカラスが一羽紛れ込んでいた。このカラスは医師から楽しめという処方箋を出されていたので、せっかくだからと立ち寄っていく事にした。
改札を出た瞬間から洒落た洋服やお菓子の店が立ち並んでいた。
きらびやかな装飾の店と華やかな衣服を身にまとった人々によって紡がれた華麗な雰囲気の編み目をかいくぐり外に出た。
網にかからなかったと言った方がふさわしいかもしれない。感情移植の影響以前に、この手の空間に居心地の良さを感じた事はない。
しかし、移植による変化は感じた。居心地の悪さに違和感があったのだ。見えない何かに心の内壁を触られているような感覚だった。
居心地の悪さ自体は確かにあるが、その感覚を生じさせているものに心当たりがない。部屋で透明人間が暴れているようなものだ。
素早く立ち去りたいはずなのに、内側からの感情の後押しはなく、ただ空洞がだんまりを決め込んでいただけだった。
外を出ると、視界の右側は手前に頑丈そうなロッカーがあり、奥には自分が車を運転していたらどこを走れば良いのかわからなくなりそうなほど広い道路が広がっていた。左側には再開発中であろう工事現場の仕切りと、左端の視界の切れ目に横断歩道があった。私は左側の通路を選択した。
今でも十分新しいのに更に再開発を行うならば、いずれは未来から技術を持ってくるしかなくなるのではないか。現在とは、有形の者にとっては最も新しいが、無形の者にとっては最も古い。現在に過去を求めるのは最も残酷な要求だが、未来を求めるのは最も厚かましい要求だろう。
そんな風に観念に酔いしれながら壁に沿ってゆっくり歩いていると、渡れそうだった信号に引っかかった。もう少し早く歩いていれば今頃向こう側にいたのに。
大きな信号なので、中間付近に車が通過しないスペースがあり、そこに高校生らしき制服姿の二人組がいた。モラトリアムの時期に入った青年が、モラトリアムな空間に留まっていたのだ。それを見る私もモラトリアム真っ只中である。
間もなく信号が変わった。大勢の人の流れを隠れ蓑に、途中で止まる事なく渡り切った。反対側からも大勢の人が渡っていたので、直進ではなく少し逸れた所に到着した。
誰しも通る道なのだろうが、自分の意志で渡っている人はどれくらいいるのだろうか。信号が変わったから、周りの人が渡っているから仕方なく渡っている人はいないのだろうか。
少なくとも今は、積極的に渡りたいとは思えない。
信号を渡ると、少しずつ華やかさが失われ始めた。高架下に店を構える居酒屋や閉店中のスナックなど、比較的夜に賑やかになる店たちだ。これから眠り始めるのだろう。
歩道に沿って歩くと、路地裏からゴミが溢れかえって侵食されていた。
この風景は現代社会の精神の縮図のようにも見える。ネガティブな事を出来るだけ目につきにくい所に隠してきたが、もはや隠しきれなくなってきている状況だ。社会にも個人の精神にさえもネガティブなものが無視できない程に明るみに出始めている。
それでもポジティブな面が明るくなっていけば良いのだが、目指す光に近づくにつれ幻の本性を現し始めたのだ。
そして、まだあまり術に掛かっていない若い人ほどそれを敏感に感じ取っている、この私のように。そのため、若くして精神疾患になる人が多くなってきているのだ。
感情の移植も危機感に背中を押されて始まったものだろう。重い腰を上げた途端に全力疾走して大丈夫なのだろうか。
何にせよ、これからは損得を度外視した総力戦になるだろう。金に目が眩む悪い子がいなければ良いのだが。
少しの間車道に出て歩くと、コンビニに到着した。私は華やかな町に繰り出しても、結局はコンビニに入る人間なのだ。
長考の末、大容量のカップ焼きそばとコンビニオリジナルのモンブランを買う事にした。確か医師の処方箋に書かれていたはずだ。
店を出ると、速やかに寄り道せず家に帰った。
下宿先は大学の近くにあるアパートの二階だ。二階は雨漏りの心配があるが、他の空きは上に住人がいる一階だけだったため、雨が降らない方に賭けた。
既に雨漏りを経験しているらしく、その痕跡があった。天井が雨で滲んでいたが、部屋を紹介された時に、くすんだレインボーローズの花みたいで綺麗じゃないですかと言われたので、そう思う事にした。家具の配置の関係で、寝る時に模様の真下に頭が来ざるを得ないため、結果的に鮮やかな色でなくて良かった。
昼食の焼きそばを食べるために、やかんに水を入れてコンロでお湯を沸かした。その間に焼きそばの準備をし、一緒に買ったモンブランを冷蔵庫に入れた。
大容量のカップ用なので、沸けるまでに時間がかかる。それ故に自然と我に帰らざるを得ない。
どうしてこんなに大容量なものを買ってしまったのか。
どうしてこんな部屋を借りてしまったのか。
早く自立したくて親元を離れる選択をしたが、それは正しかったのだろうか。
大きな決断だが、理由は一人立ちしたかっただけで、その選択に釣り合うだけの夢があるわけではない。
大学という場所はこれといった夢がない人には大きすぎる入れ物だ。
どうしてこんなに大容量なものを買ってしまったのか。
空気を読んでお湯が沸騰した。カップに注げばアディショナルタイムの始まりだ。
学校が始まる前からこんな状態で大丈夫だろうか。
それでも感情を移植したおかげで不安に飲み込まれることはなさそうだ。
しかし一方で空洞が勢力を拡大している。
お前は一体何者なのだ。
終了のタイマーが鳴った。慎重にお湯を捨ててソースを混ぜた。
焼きそばはマヨネーズが命である。緊張しているから人という字を三回書く事にした。マヨネーズをもって書け。さすれば君は、マヨネーズが命だという事を経験するだろう。
しっかり混ぜて食べてみたが、やはり感情が薄まっているようだ。味ははっきりと感じているし、マヨネーズが命であるとわかるが、美味しいという心の内側に広がる感情が弱い。意識しなければ美味しいと思うことを忘れてしまいそうだ。
途端にこのカップが天高くそびえ立つ城壁に変わった。時間はかかったものの、マヨネーズ攻めによってなんとかこの城を陥落させることが出来た。
しかし、次に控えるモンブランの登頂は断念した。既に胃から溢れて食道まで渋滞しており、これ以上食べたら気道が塞がる。
ひも状の何かが喉に詰まって窒息死したら、凶悪なマフィアから脱退しようとして殺されたように思われてしまう。そのため、賞味期限が切れる寸前に食べることにした。
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