第2話 転生
知らない天井だ…
目が覚めると見知らぬベッドに横たわっていた。頭が働いていない状態で起き上がろうとしたが体が言う事を聞かない。
今度は腕を上げようとしたが腕も上がらない。いや、頑張れば少し上がった。
これ以上は頑っばっても上がらない。ぐぬぬ〜…はあ、疲れた〜…
周りを見渡すと全てがぼやけて見える。ちなみに天井もぼやけて見えている。さっきのセリフは言ってみたかっただけである。
セリフ?あれ?おーい誰か〜!
…やばっ!叫ぼうとしても「あうあうー」とかしか喋れなくなってる。
動けないし、喋れないし、ぼやけて見える…
もしかして俺、赤ちゃんになっちゃったんじゃないか?
嘘でしょ〜…なんか不安になってきたら涙が込み上げてきて
「オギャー!オギャー!」
めちゃくちゃ泣いとるよ俺。声も赤ちゃんだし。
「オギャーオギャーオギャー」
「あらあら、真守ちゃんどうしたの〜?」
ガチ泣きしていると俺をあやしに来た人がいる。
「お腹すいたのかしらね〜。今、おっぱいあげますね〜」
可愛らしい女性が恥ずかしげもなくお胸をペロンとだして俺に押しつけてきた。
「はい良い子でちゅね〜」
ゴクッゴクッゴクッ!ぷは〜!うめ〜!
あ、なんか乳飲んでるうちに眠くなってきた〜。
ダメだ、眠気には勝てん…おやすみなさい…
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さっきの天井だ…
冗談はさておき、寝て起きたらけっこう頭がすっきりした。
俺は赤ちゃん、転生に成功したようだ。
そして、何かの冗談か前世の記憶があるようだ。
前世の俺はバスケをやっていた。
背はとても小さい。163センチ。
バスケやるにはとても小さい。
低い身長を走りとシュート力でカバーしていた。
中学からバスケをして、高校、大学と続けて、大学卒業後は地元で高校のバスケメンバーと社会人クラブチームを作って30歳くらいまでバスケを続けていた。
30歳過ぎて、走れなくなってくると身長が低いので試合にだんだんと通用しなくなっていった。
そして、試合に出られなくなっていきそのままバスケを辞めてしまった…
その時は身長が高ければもっとやれたのかなとは思っていた。
でも俺に足りないのは身長だけではなくドリブルの技術、ボールハンドリング。
これは一朝一夕では簡単に身につかない。中学から始めた俺は周りに比べて全てが技術が拙かった。
ボールハンドリングはパスとドリブルの基本でサッカーで言うところのリフティングだと思う。
小さい頃からボールを触っているとボールに慣れていき、ボールが体の一部になっているとドリブルの技術またはパスの技術も向上するのだ。
ミニバスなんかをやっている子供なんかはやっぱりドリブルの技術がしっかりしていて、中学からバスケを始めた奴らとは雲泥の差でうまいよね。
まず、上手い人から試合に出られるので中学から始めた素人君は試合に出られない。やっぱ、試合に出るのは強くなるのに必須で試合に出てる人と出てない人では、差が出てきちゃうのは当たり前だよね。中学の時は試合に全然出れなかったからなぁ…高校ではまぁまぁ試合に出てたよ。シュート力を鍛えて、打てば入るって言うくらいには練習したよ。練習でだけど、3ポイントシュート100本中89本入ったのが最高かな。
と、自分の前世のことはこのくらいにして今世ではせっかく意識はバスケおじさんなので小さい頃からバスケ中心で生きていこうかなと思います。
色々考えていたら眠くなってきた…まだ0歳児なんだったね。
寝るのは仕事。ふぁーあ…おやすみ…なさい
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