第22話 チーム  

 ドラゴン型モンスターがレビーを狙っている。

 

ドラゴン型モンスターの爪がレビーを引っ掻く、


 その瞬間。


 アランの手裏剣が光を纏って爪を突き刺す。


 爪が折れる。


 その隙にレビーは膝蹴りを食らわせて、ドラゴン型モンスターを倒す。


 あと、何百匹いるのだろうか。


 そんな様子を見ながら、ホークはダガーでドラゴン型モンスターを倒しながら、ガルーにも目を向けた。


 ガルーは口から火を吹き、ホークを攻撃した。


 ホークは高くジャンプをして、ダガーで尻尾を突き刺す。


 ガルーは尻尾が切れたが、すぐに再生する。


 その再生した尻尾でホークを吹き飛ばそうとする。


 その時、セルティスはラグナロクで胴体を突き刺し、炎を起こす。


 ガルーは床に体を叩きつけられた。


 さらにセルティスは頭を斬ろうとラグナロクを振った。ところが、セルティスのラグナロクは尻尾で振り払われ、セルティスの体は突き飛ばされた。


 ホークはダガーをガルーの背中を突き刺して、氷で固める。


 ガルーは雄叫びを上げた。ホークは素早くセルティスのそばへ駆け寄る。


「大丈夫か?」


セルティスは頷く。


 ガルーは既に回復している。


 セルティスはガルーの回復の早さに驚く。


「回復が早い」


 セルティスはアランとレビーの様子を見る。


(多分、ガルーを倒さないと、こいつらも消えない。どんなに強くても、アランとレビーにも限界がある)


 ガルーがセルティスとホークを同時に火を吹いて攻撃してくる。


 セルティスとホークは横に飛び、火から逃れる。


 ホークが先にガルーに仕掛けた。


 ダガーをガル―の爪あたりに突き刺す。


 同時に氷を作り出した。鋭い氷の刃がガルーを固める。


 爪を切られたガルーは叫んだ。


「おまえぇぇぇぇ!!」


 ガルーは尻尾でホークを勢いよく吹き飛ばす。


 ホークはかわす間もなかったため、勢いよく吹き飛ばされた。


「ホーク!!」


 セルティスは叫んだ。


 さらにガルーはホークに切られた爪で、肩を貫く。


 セルティスは素早くホークの前に現れ、ラグナロクで爪を払った。


 一方、アランとレビーはドラゴン型モンスターを次から次へと倒していく。


 しかし、減るどころか増えているように思う。


 アランは手裏剣で何度もドラゴン型モンスターを突き刺していく。


 背後からアランの背中を引っ掻こうとするドラゴン型モンスターの気配がする。


 アランは瞬時に振り返って後方へと回転し、ドラゴン型モンスターから距離を置く。


 弱いといえば弱いモンスターなのだが、量が多すぎてキリがない。


 アランは手裏剣を一度に10枚を投げつけた。


 それぞれ、ドラゴン型モンスター1匹1匹に直撃する。


 レビーはジャブで様子を見ながら、パンチを繰り出していく。


 ドラゴン型モンスターは、床にだ叩きつけられて倒れる。


 レビーはパンチやキックでドラゴン型モンスターを倒していくが、振り返った時に目の前で火を吹かれた。


 かわすことはできず、レビーは跪く。


 ゆっくりと呼吸をして心を落ち着かせる。


 アランはレビーを襲ったドラゴン型モンスターに手裏剣を投げつけながら、レビーのほうに歩み寄る。


「大丈夫か?」


レビーは長く息を吐いて頷いた。


「あぁ」


 ゆっくりと立ち上がって、ドラゴン型モンスターを睨みつける。

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