第7話 四天王の復活

 セルティスは、まともにパンチをくらって跪いた。


 洞窟にいた今までのモンスターとは、明らかに強さが違う。


 セルティスが立ち上がろうとした瞬間を狙って、レムが拳を振り上げた。


 咄嗟にバク転をして、レムの攻撃をよける。


 突然、グサッと突き刺すような音が聞こえる。


 ホークがダガーでレムの首周りを突き刺していた。


 レムはホークのほうに目を向けた。


 痛くも痒くもないとでも言いたそうだ。


レムは手の平を空にかざして、雷を起こす。


 その雷は地面を裂き、ホークを沈めようとする。


 その時、炎がレムの手を燃やす。


 セルティスがラグナロクでレムの手を斬ったときに炎が燃えたのだ。


 セルティスのおかげで、ホークはダメージを受けなかった。


「どうも」


 ここは素直に礼を言う。


 レムの手は燃えたはずだが、既に回復している。


(回復スピードが早いな)


 セルティスは回復スピードの早いレムをどう倒すか、思考を巡らせた。


 その時、ホークが2本のダガーでレムを斬っていく。


 ダガーから氷を作り出して、一時的にレムを固める。


 氷が割れた瞬間にレムは身体がよろめき、ドスンと大きな音を立てて倒れる。


 レムはゆっくり立ち上がると、一瞬にして回復させた。


 ホークはレムの回復に驚いた。


「回復が早い」


 ホークは2本のダガーでレムの肩を突き刺す。


レムをまともに突き刺したはずだが、すぐに回復してしまった。


 レムは不敵な笑みを浮かべた。


「四天王が蘇る。復活するんだ。そうしたら、人間は滅びる。おまえらはどうせ死ぬんだよ」



 セルティスとホークは同時に言った。


「四天王が復活する……!?」


 セルティスはゾッとした。


「四天王って……」


 セルティスが言いたいことをホークが続けた。


「封じ込められたんじゃないのか?」


 レムはニヤッと笑う。


「復活させてくれる奴がいるんだよ。楽しみだなぁ」


 セルティスとホークは目を見合わせた。


「何の目的で四天王を復活させようとしているんだ……」


 ホークは呟いた。


「誰が何のために」


 セルティスもボソッと言った。


 セルティスとホークは四天王の復活と聞いて呆然とした。

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