第9話「悲しき犠牲者」

アルバラド「なんたる突破力。」


ピジョルコ「ミチマ様大丈夫ですか?」


ミチマはピジョルコの声に一瞬気を取られた。


再びミチマは辺りを見渡したが、既にアマルはいなくなっていた。


ミチマ「ぬぅ、消えたか。どうやら負け戦のようだ。

ただ下々の奴らが騒いでおった化物は、ワシらと同じ人だということは分かったわ。」


ピジョルコ「そうでしたか。今回はこれでよしとしましょう。」


ミチマ「うむ。さて引き上げるか。」


ヤマイ「私が道を作ります。」



インカ兵「ぎゃー。

《二牙のヤマイ》が現れたぞ!」


ヤマイはインカ兵を次々と薙ぎ倒した。


ヤマイが食い散らかした後には、ミチマとピジョルコが控えており大斧により微かに命ある者達も一掃されいった。


ミチマ軍は荒々しい連携で退路を切り拓いていった。



-アルバラド本軍-

アラバラド兵「やつらを全滅させました。」


アルバラド「うむ、しかしなんと痩せた土地よ・・高い買い物をしてしまったようだな。」



【レイノフェレンの戦い】


ミチマはなんとか生き延びることができた。


が、北のマプチェではあるピクンチェ族を盟主とした連合軍の犠牲者の数は甚大であった。


3万近くいた兵は壊滅状態と言われている。


対して、スペイン側は5000人のヤナクナとスペイン人200名ほどからなる連合軍だった。


ヤナクナ兵も壊滅的な打撃を受けたものの


スペイン人の犠牲者は



2名だった・・



これがコキンスタドールの戦である。

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