No.43 そして…

こうして、チェインとコダカさんはフレンド

に。

またある時は、チェインのガーディアンとして。


「さーてと、帰宅ー帰るかチェインー。」

「うんっ !」


ふと、過った。


「………あ、あのさ、シエンくんは明日も学校来るかな?」


本当の名前は"終焉"


「"終焉"て呼んだげな。本名なんだし。」


「けど、捨てた名前なんだよ?辛いよ。」


「シエン。その名前が、いいでしょう。」


セイントセイバーさんはいつものミニマムサイズの光の珠になった。

チェインの肩にとまる。


「セイントセイバーさん、シエンくんて何者なの?」


「終焉です…。」


「シュウエン?」


「世の終わりねぇ…。」


世の終わり…か…。

一瞬、3人の合間に沈黙した…。




「と、とにかく…!明るくいこう、ねっ ?」

「チェイ~ン。アンタ本当良い子だなぁ。」

頭を撫でるコダカさん。チェインは笑顔だ。


「では、ふたりとも、学園を出ましょう。」



ガララっと、保健室のドアを開けてすれ違い

になる手前で…


「!」

「!」

「おっと、お先行くよ。」


「チェイン ! 」

「…っ」




「……キィアス?」

「……ごめんな。」

ふたりは互いの懐に安堵した。

太陽が沈み青に染まる頃ーーーー

天一体が結び光る点描打つーーーー

長い、長い、夜が来る………ーーーー







-俳諧したビル屋上-

夜景。

人間達や街並み瓦礫は塵の様に散乱する粒。

キラキラ輝く屋上から覗く風景…。

照明達が光る。暗闇の影から……。


ただ独り。シエンが立つ。

じっと、真下を見詰める。


その横顔から見る赤い瞳は根根としている。


と、その時。誰かがシエンに声をかけた…。


「フッ、無様だな。」

「うるさい………。」


ボクにはボクの、"夢"が、あるんだ………!

ボクの路考を塞ごうとする鎖達にはハイド

(弑意)が…

地球を覆い被します………!




「ダークセイバー……」

「……命じるがよい。」




…相対する光と影ぶつかりあって灰になる…




「鎖を奪って来てください。」






「賞知した。」


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