No.42 孤高コダカ
-保健室-
放課後の保健室は誰もいない。
貸し切り自由だ。
眠くなる。
「……………。」
恍惚な光の珠…
光で眩しい……
貴方は…………
誰………………?
「おーい、目が覚めたかー?」
「………………。」
えっ!?
ガバッと保健室のベッドから飛び上がって
起きました。
「え?こ、ここは何処なの…?」
「保健室だよ。大丈夫か、チェイン?」
「は、はぁ…貴方は?」
誰だろうこの女の子。
同じクラスに居た…?
凄く…なんと申せば良いのか…凄く派手なお姉さんだなぁ…?
「ほいよ。ロッド(セイントセイバー)」
御守りのロッドを手渡された。
「あ、はい。どうも…。」
えーと、貴方は…、と、聞きかねた処で
セイントセイバーさんが割って入った。
『無事目が覚めて何よりですチェイン。容態はいかがなことでしょうか。』
セイントセイバーさん…!
「こ、こわかったよおお…っ!」
人型の姿に還りチェインを抱きしめたセイントセイバーさん。
それは、我が子と変わり無い様な…。
「あついねー。」
「ち、ちがうよぉ ! セイントセイバーさんは女性だもの ! 」
慌てて誤解を解いたチェイン。
セイントさんは、女性です…。
……処で。
「貴方は誰?まさか、シエンくんと同じ様な人…?」
派手な姉さんは、ニコッと微笑みました。
「そうだねぇ。真逆じゃない?」
改めて自己紹介をした。
「アタシ、孤高コダカ。」
「コダカさん…………。」
あの時も、あの時も、助けてくれた…!
この人は孤高コダカさん!
けど、どうして助けてくれたの?
「チェインのガーディアンだからだ。」
ニッ、と…微笑した。
「ガーディアン…?」
セイントセイバーが説明した。
「コダカは私の使いです。」
「"使い"?」
「使者って事だ。セイントセイバーに与えられた宿命にて、チェインを守る為に、ようやくここに来たワケ。」
私はいつの間にかフレンドな事になっているみたいにハグをされていた。
「よろしくな、チェイン ! 」
「は、はい…!」
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