僕達の恋は一瞬だった

@mdamusic1112

第1話

僕達の恋は一瞬だった。


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いつも俺は、毎日同じよう意味の無い朝を過ごす。いつもの道。いつもの海。いつもの踏切。いつもの教室。


しかし今日はちょっと違っていた。いつも通り通学して遅刻ぎりぎりで席に着くと、いつものように先生が来る。だが、先生の後ろに誰かいる。先生が転校生の あさがわ ゆのさんだーと教室中に聞こえるように言った。


その転校生は驚く程の美少女だった。肩につくくらいの綺麗な黒髪を持ったその少女は、大きな茶色味のある瞳で俺達のことを見渡し、「朝川結音です。」と名乗った。


偶然にも俺の隣は空席で、朝川さんは俺の隣の席となった。俺は控えめに「夜崎優です。よろしく」と名乗っておく。朝川さんはその大きな瞳をこちらに向けてニコッと微笑んだ。


俺は最初、朝川さんと関わるつもりはなかった。俺の今日が"いつも"じゃなくなるのがなんだかいやだった。だが、「隣の人と話し合え」「隣の人の意見をまとめろ」しまいには「夜崎、朝川と席隣だろ?昼休み学校案内してやれ」など、嫌でも朝川さんと関わらなければいけない機会が次々と訪れてしまった。


昼休み、俺は渋々朝川さんに学校を案内していた。俺が怠そうに説明をしても、朝川さんは屈託の無い笑顔で頷いてくれる。なぜそんなにずっと笑顔でいられるのか、彼女に対して興味が湧いてきている自分を無視し、最後に俺のお気に入りの場所に行く。


その場所を見た途端、朝川さんは感激した様子で目を輝かせた。誰も来ることの無い屋上。そこからは近くの海が見え、かすかに潮の香りがする。小さな山にある細道からは、小鳥のさえずりと蝉の大合唱が聴こえてくる。


俺たち2人は、昼休みの終わりを告げるチャイムの音も耳に入らず、しばらくの間、無言で真夏の海を見つめていた。









読んでくださりありがとうございました!!

続きは出そうか迷い中です。

好評だったら出すと思います。

ではまた〜👋 ̖́-

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