独り言

花のように枯れる日

　月に一度ものすごく寂しくなる日があるらしい。その日は大好きな音楽も嫌になってしまうし、何をするにも全てマイナスな方向に考えてしまう。いつの間にかプレパラートよりも脆い心になっていた。

　人の感情には波があって当然。というより、起伏の無いものなんてこの世にはあるのだろうか。経済にも上がり下がりがあって、天気だってずつと晴れているわけでは無い。雨が降る日もあれば雪が降る日もある。街で育つ木々や花々には雨の日が必要だったりする。

　私達も同様にずっと元気で明るくポジティブな毎日を送る必要はないと思う。たまに雨が降るみたいに涙を流す日があっても良いだろう。深い底まで落ちた時に感じた気持ちや、その時間は日々の中で必要だから訪れるのだと思う。「今は心の整理をする時間だ」と告げられてるみたいに。

　きっと辛い一日だと思う。生きている意味とは何か考えてしまい、存在意義を見失う日かもしれない。

悲しくて死にたくなる一日かもしれない。それでも感情を一度リセットして休める時間があってこそ、私達は前向きになれる。

雨が降った後の晴れた日に花が給麗に咲く様に。