謎のまま
入院した翌日、父の右腕は動くようになった。処置といっても点滴をしてもらったぐらい。
入院時、いろいろ検査をしてくれたらしいが、特に異常はなく、加齢による筋力低下と思われるとのこと。
肘が曲がったままになり、自分の意志に反してビクッと動いたりしていたらしいが、麻痺や硬直ではなく、
結局原因もはっきりせず、もしかしたら、施設でまたリハビリを張り切り過ぎたのでは?などと想像するしかなかった。
特に悪いところもなく、むしろ施設で筋力低下を防ぐようにリハビリを続ける方が良いのだから、早々に退院できるはずだった。
が、救急搬送された時の担当医師が、たまたま役職のついている先生で、同じ法人の別の病院と兼務していて、週の半分しかいないこともあり、少し日にちがかかったが、ともかく退院許可がおりて、元の施設に戻ることになった。
退院日も決まり、大したことがなくて良かったと思っていたら、突然病院から連絡が……
思いもよらない出来事で、さらなる波乱の日々が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます