私の日常、魔法と世界の空

kappa

第1話 君と僕とプロポーズ

金髪、青瞳、痩せ型、オリビア。女性。


オリビアは、手を川に静かにそっと入れる。


オリビア(冷たいけど、気持ちいい…。)


悠太「良いとこでしょここ。」


黒髪、黒瞳、普通体型、悠太。男性。


オリビアは、ビックと驚く。


悠太「あ、驚かせちゃった?ごめんね。」


オリビア「ビックリするだろうが!……いきなり話しかけるな!」


悠太「いや、だってさぁ……。なんか気持ちよさそうだったから、つい声かけちゃって……。」


オリビア「と言うか!写真とったのか!?」


悠太「うん……。良い絵が撮れたよ。」


オリビア「消せ!!今すぐ消して!!」


悠太「えー。せっかく撮ったんだし、消すなんてもったいなくない?」


オリビア「ダメだ!早く消せ!!」


悠太「綺麗なのに…。」


オリビアは、真っ赤になる。


悠太も照れている。


悠太「そんなに照れたら…意識するじゃんか……。」


オリビア「バカ……。」


すると、オリビアのお腹が鳴る。


悠太「あはははっ!お腹減ったみたいだね。」


オリビア「うぅ……。恥ずかしい……。」


悠太「昼ごはんを食べよう。母さんが待ってる。」


オリビア「うむ……。」


悠太は、手をオリビアに出す。


オリビアは、ちょっと恥ずかしそうにしながら手を握る。


悠太「なんか、変な感じだね。」


オリビアは、悠太に寄り添いながら言う。


オリビア「何が変な感じだ。」


悠太「色んな事があってさ、君に唾まで吐きかけられた身としては、こうして二人で歩く日が来るなんて思ってなかったんだよ。」


オリビア「ふんっ……。悪かったな。口が悪くて、態度最悪な女で……。」


悠太「そんなこと無いよ。君は、誰よりも綺麗で優しくて、芯を持った女性だよ。」


オリビアは、顔を赤くする。


オリビア「うるさい……。」


向こうから手を振る女性が見える。


悠太「母さんだな。よっぽどオリビアを気に入ったみたいだ。」


悠太は、母親に手を振りかえす。


オリビア「悠太のお母さんは、優しくしてもらって感謝している。私にはあんな事できない。」


悠太「そうかな?」


オリビア「どう恩を返せば良いか。」


悠太「気にしないでいいと思うけどなぁ……。あ、なら僕のお嫁さんにならない?」


オリビアは、驚き寄り添っていたが立ち止まる。


悠太は、母親の元に行く。


母親「何?あんた顔真っ赤よ。」


悠太「今、プロポーズしたから…。」


 母親は、キョトンとする。


オリビアは、驚き段々と下から真っ赤になっていく。


そして、頭から煙が出る。


悠太は、オリビアに振り返る。


悠太「オリビア、いまのプロポーズだからな。」


オリビアは、余計に真っ赤になっていく。


悠太の母親「あらまぁ……。」


悠太「なんだよ。いつもの女王様キャラどこ行ったんだよ。」


オリビア「知らないわよ!!こんなの初めてなんだから!!」


悠太の母親「ふふふ……。私も娘が増えたら、嬉しいわね。」


オリビア「もぉ〜!!悠太〜!!バカァー!!」


オリビアは、悠太を追いかける。


その後ろ姿を見ながら、悠太の母親と父親は微笑んでいた。


そして、僕とオリビアは結婚した。


結婚してから数年後、僕らは子宝に恵まれた。


女の子が生まれた。


空の様な、綺麗な音色になって欲しいと。


空音と名付けた。


オリビアに似た、金髪碧眼の可愛い天使だ。


オリビア「あなたは、私が守るからね。」


オリビアは、空音を抱きしめながら言う。


僕は、オリビアと空音を幸せにする。


オリビアが笑っていると、世界が明るくなる。


オリビアは、僕の太陽だ。


僕は、ずっとこの笑顔を見ていたい。


いつまでも、そばにいたい。

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