第17話 後輩の連絡を受けた俺らは…。
先程後輩から妙な連絡が来た。先輩の様子がおかしい…か。
確かにさっきから時々暗い表情になってる。
どうして…。俺はあの時何かあれば頼ってほしいと言ったはず。
なぜ隠すんですか先輩…。
「ねえ、、颯…佐城。」
「わかってる。多分予想が正しければ夜だ。泡沫…お前も気をつけろよ。」
コクッと頷き合う。心配そうな顔をしつつも泡沫は先輩の方へと向き直り、すぐさまいつもどおりのテンションで先輩に絡みに行った。
やはり…いや…因果というべきなんだろうか。
なんせ今日は2年前に起きた事件と同じ日なのだから。
イベントごとは終わり、空は暗くなった。片付けをしつつ、寝床の準備を俺らは始めた。だが、特に男性陣はいつでも飛び出せるような位置にテントを立てている。
「先輩、オレ噂でしか知らないんやけどその部長さんを襲った悪人さんたちはどんな見た目なんです?」
「ああ、元先輩部員の見た目は分かりやすいほどに悪人面している。」
「なるほど。それは怖いっすね。」
「見た目が少し変わっていようが先輩の表情を見る限り、昔と変わらずゴミなんだろうね。」
前回は空手を現役だったが今は触れてすらいないためおそらく一人では相手できない。
ならば今回は普通に警察に連絡を入れよう。
あいつに頼めばきっと応援も連れてくるはず。
「2人とも。万が一があるかもしれないから無理はしないでほしい。俺は空手経験者だからなんとかなる可能性もあるけどキミらはわからないから。」
「まぁ、その時はその時で考えます。」
「えー。1発オモロイことでも吹かせたろう思ったんやけどな。」
オモロイこと?んー…多分俺の予想ではギャグじゃ無理だと思うぞ。
「とりあえず警戒はしておこう。念のため彼女らには何かあった時連絡する用伝えてあるからね。」
「「了解(や!)です!」」
大丈夫ですよ先輩。俺たちがあなたを守ります。昔と同じように追い払いますから。
信じてくださいね。
俺はあいつに合図と共に来るよう連絡をした。余程のことが起きない限りすぐ来れるはずだ。
頼んだぞ、親友。
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