切り株や華の時代を終えてなお

 公園の片隅に、大きな切り株がある。

 それはかつて、毎春ごとに鈴生りの桜花を纏った古樹の亡骸だ。


 その壮麗で儚い姿は、今もなお人々の脳裏に焼き付いている。


 幾星霜語り継いでいきたい、今はもうなくなってしまった春の景色。

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