毒吐き場
平 遊
第1話 本人が無能でも部下が有能であれば出世する
【出世】という言葉が、遠い世界の出来事のような環境にしばらくの間いたせいか、【出世】とはドラマで見る他所の世界の話な感覚だった。
けれども、転職していくつかの職場に入り、周りを見回して少しだけ身近なものとなった。
そして気づいた事がある。
それなりの役職についてる人、みんながみんな仕事ができる人、っていう訳じゃないんだな。
確かにドラマでも、できない課長とかいるし。
これは現実でも【あるある】な話だ。
(【社長】に至っては論外な事もあった。1代目で作って、2代目で傾いて、3代目で潰す、なんて言葉もあるけど、わたしがいた会社は2代目が既に潰してたな。仕事しないセクハラ大王なイメージしかない)
じゃあ、なんで【出世】できてしまうかといえば、良くドラマなんかで見るのは、人事権のある上司の太鼓持ちが出世していくケースかな。
まぁ、でもこれは実際にはさすがに、多くは無いと思う。このご時世では特に。
それじゃあ、他にはどんなケースがあるかと言えば、わたしが見て来たのはこんなケースだ。
本人:無能
部下:超有能
幾分誇張しているけれども(笑)
【無能】ったって、な~んにもできないダメ人間ていう訳では、確かに無いけれどもね。
だけど、「その役職でその程度ですか」と言いたくなるような感じではある。
仕事っていうのは、上司が無能だろうがなんだろうが、期限は刻々と迫って来る訳で、やらない訳には行かないのですよ。
そうすると、超有能な部下は、色々察して先回りして仕事をするのです。
すると、上司が指示を出さずして、仕事が完了してしまうんですね。
そしてそれは誰の手柄になるかと言えば、上司なんですよ。
持つべきものは、有能な部下、ってとこですかね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます