第四章までの登場人物
🔶【登場人物】
ナオス・スヴェーテ
本作の主人公にして前世は高校生で佐藤一郎と言う名前だった。この世界に召喚され『勇者』となった第十七勇者二つ名は『万能者』。元の世界に帰りたいがあまり、魔王討伐後は遺跡の調査に明け暮れ本気でこの世界を生きなかった後悔と共に死亡、今わの際女神に祈った結果転生した。
コッロス公爵家の庶子で本妻や側室、妾腹の兄弟姉妹が多い。
勇者流など勇者が開発・発明し広めたもののほぼ全てに関わっているため多芸である。そのためポーション作りから戦闘まで幅広く活躍した。
転生した結果回復魔術の効果が変質し、元合った状態に戻すことが出来るようになった。
そのため前世で得ていた【アイテムボックス】と【鑑定眼(鑑定スキル)】の使用が出来るものの、魔力量が足らないためアイテムボックスから前世で使用してたものを取り出すことはできない。
🔷【公爵家関係者】
公爵閣下 ブチ・コッロス
国の騎士団長にしてベネチアンの街を治めるコッロス公爵の当主。
剣技と魔術に優れ特に雷魔術が得意。二つ名は【雷公】
家を空けることが多い。
ムノー・コッロス
ナオスの弟で側室の息子。
剣と魔術に優れ、母の流した仇名で【小雷公】と呼ばれている。
ナオスに【ヒール】をかけられてから性格が改善した。
ムノーママ 本名キチマー・コッロス
ムノー母親。
権力欲が強く見栄っ張りで息子を次期公爵あるいは貴族にしたがっており、自信を 【雷母】息子を【小雷公】と呼ばせている。
ブウ・コッロス
ナオスの兄で本人は次期公爵を狙っているものの、武芸・魔術・政治力そのいずれも平均的。
樽のような体型で酒と女が大好き。
ナオスのことが大嫌い。
シーカリ・コッロス
ナオスの兄で本人は次期公爵を狙っている。
メガネをかけており知的な印象を受ける。
ミナ・コッロス
ドレス姿に腰に細剣を刺した金髪立てロールのザお嬢様と言った風体の美女。 選民思想丸出しで「貴族に非ずんば人に非ず」を公言して
ヒト・コッロス、ムシ・コッロス
ミナの同腹の双子の姉弟でナオスにとっては兄になる。
オットー・コッロス
普段から清貧を心掛けている心優しい女性でムノーの実姉でミナよりも年上、 顔立ちは整っているものの、精神状態からくる不健康さが滲み出ており肌は青白く頬は化粧で誤魔化しているものの扱けている。
それもこれも婚約相手から婚約破棄されたのが原因だ。
昔から優しくナオスのことを気にかけてくれていた。
馬鹿家族の決闘騒ぎの時は家におらず。つい最近まで婚約者の家にいたため守れなかったことを後悔しているのだろう。
オニ・コッロス
次兄で次期公爵を虎視眈々と狙っている。政治的にナオスと同盟を結んだ。
老魔術師 セイソウ・ラクンド
権力争いにしか興味がない狸親父
ディアベル・アンヤーク
サラマンダー事件の際に骨折した騎士。
若い回復術師 ゲンカ・イ・カンゴ
到着そうそう吐いていナオスのたすけを借り治療に当たった。
シッヌ・オオゲサー
高位騎士で老魔術師に治療されていたが軽傷だった。
ヤルコ・ト・オチョツコーイ 異邦にルーツを持つ二代目の外様騎士だが野心が強く過去にはナオスを暴行していた。
グレテル・ドンペリ
コッロス家の家臣で名門ドンペリ家の娘。
高位冒険者だたがパーティーから追放された過去を持ち現在はナオスの家庭教師をつとめている。
マイケル二世
刀鍛冶。ナオスの現在の愛刀【朧月夜】を作刀した。
スラちゃん
メタルなスライム。おそらくスライムの変異種ナオスの盾であり防具であり、武器でもある。
普段はクッションに使われている。
イオ
爆乳美人な奴隷。
アイナリーゼ・アイエナン
エルフで魔術が得意。ナオスの奴隷。
🔷【奴隷娘六人衆】
桃髪碧眼のウテナ。 一人称は「僕」
黒髪黒目のエリュシア。 一人称は「わたし」 脳天気で天然しかもドジとアホの三拍子がそろっている。掃除が得意で一人で三人分以上こなせる。
別大陸人で黒髪で浅黒い肌のオリガ。
短い金髪に緑眼のカイ。 元は騎士家の産まれらしいものの流浪の騎士『
オリガと同じく別大陸人で赤髪で少し浅黒い肌のキルケー。 「私」 五〇センチ程度の小柄な躰、ハーフエルフである彼女の齢は二十歳を優に超えている。
黒髪赤目のクレア。
🔷【その他】
ギルド長
情報通で知られナオスのことを冒険者であり貴族だと薄々感づいている。
『エグザイル』
グレテル先生の元所属パーティーで、パーティーランクはAランク。上から二番目の等級だった。
そんな私達の主な仕事は地元の冒険者では、対処できない高難易度のモンスターを倒すことで、ベネチアンの街に停泊する船舶を用いてこの海を渡るのが主なルートだった。
オイダス・ナカーマ
パーティーリーダー 後輩に奢ったりしたせいで素寒貧
ツイーホ・オウーリョ
武器や防具に金を使いこんでいる
アクージョ・ダツキ
男を弄ぶのが趣味
ケイコーク・パーティ
宝石が大好き
アキンドー・エチゴヤ
ナオスが前世からモノを売る時に使っている偽名の一つで便利に使っている存在。
過去の嘘を知っている人間からすればどんな超人だよ! ってぐらいに設定が盛られており、北海貿易に始まり、東の砂国との貿易、大陸間貿易など物理的に不可能なほどに盛っている。
今回は自作した長持ちするポーション瓶を使うために登場させた。
マルコ・リトル 副神殿長
老騎士 ローガイ・ブ・ユーデン
グイフォン戦役で武功を上げ前公爵閣下より朱塗りの槍を賜った無双の勇士を自称する老害。ナオスの警告を訊かなかっため立ち上がり歩く足を斬り飛ばされた。
神殿長 ハカイ・ソウ
猛禽類のような鋭い眼光の豪奢な法衣に身を包んだ白髪の太った神官が現れた。
見るからに悪役と言った雰囲気だが、神が実在する世界で成り上がった男だ何かしらの魅力や美徳があるのだろう。
🔶【組織】
冒険者ギルド 王侯貴族さえも手出しできない暴力装置で各国との条約によって、
全ては人類共通の敵であるモンスターに対抗するためと言っているものの、その本質はセーフティーネットだ。
モンスターと闘うことで貧困層を減らしスラム拡大の抑止と、自分は成功するんだと言う一筋の希望を与えることで、国家反逆やテロ行為の抑制と治安維持に貢献できる。
全く小原の奴は、冒険者ギルドなんていうWEB小説のあるあるを元に、よくぞここまで人を人と思わない口減らしを思いついたと思う。
奴はきっと人の心とかないんだと思う。
勇者小腹が支えきれない人口を減らしつつ、モンスターと言う人類共通の脅威を排除し、仕事ごとに税を納めさせ治安も解決するそう言う仕組みだと、魔王討伐後に冒険者ギルドを作った。
神殿勢力 神殿関係者を意味する赤と白の十字紋様が描かれている。
これは自分達が信奉する神は異なれど善の陣営の一員であることを表しており、盟主である太陽神を意味している。
赤は血を白は善なる神々あるいは盟主たる太陽神を意味していると言われているが、異世界人である俺達からすれば赤十字か十字軍に見える。
ガチガチの戦乱の世だった昔とことなり、宗教の権威と言うモノは大分下がっているようで、病院と寺社仏閣を兼ねていると言った方が分かりやすいだろう。
この世界でも前世でも宗教関係者は貴族に教育を施す。教育が係りと研究者・専門家のような専門知識を有していたため、政教分離は難しく。
織田信長でさえも浄土真宗・石山本願寺や比叡山との宗教戦争には手を焼いていることからもコレは明らかだろう。
またポーションやトリアージ、外科的手術と言った知識を秘している可能性がある。
トップが出てこないのは慣例らしく元々は、「一般信徒(領民)に金を得るために、王侯貴族にへりくだる部分を見せたくない」と言う時の法王の発言が元になっているそうだ。
テラー神殿 前世で言うゴシック様式によく似ていてるものの、比較的簡素な造りとなっている。
学院 勇者達が作った教育機関で前世でいうと、大学のような研究機関と教育機関としての二面性を持っている。
魔王降臨前にはこの国には世界有数の学園都市があったそうなのだが、残念ながら衰退し各国に逃げたり帰った研究者によって現在の『学院』ができたのだと言う。
そしてこの世界において『学院』とは、領地を経営するための知識はもちろんのことサロンのような人脈形成の場であり、パーティーのような婚活会場でもある。
付け加えれば俺のような三男以下の子弟にとっては、将来の就活も兼ねている。
よほど隠したい子供か金のない貴族でもなければ、普通は通わせる。
かと言って自分一人が生きていくのに必要な武力はもっている。
魔術の知識が欲しいとは言え、それはあくまでも娯楽の範疇だ。
🔶【道具】
『ポーション』 魔道具である性質上、魔力を込めるほど性能があがる。しかし一定以上の魔力をポーションに込めたとしても、すぐに霧散してしまうので意味はないとされている。
そしてポーションは魔術の産物であるため、専用の容器にいれないとたちまち劣化してしまう。
ポーションの効能に影響を与えるのは、素材の質、抽出度合、作成者の腕の三つだ。
ポーションは魔法薬なんて俗称が示すように、魔術の産物であり魔力が込められた使い捨ての魔道具であり、『魔道具師』や『錬金術師』の職能にあたる。
『
呪いの道具の多くは、ゲーム的に言えば不破壊属性のようなものを帯びていることが多く、物理的に破壊して「はい終わり」とは行かない。
体力の負の感情や呪詛はそれだけでも魔術のような性質を持つ、極めて魔法に近い原始的な魔術なのだ。
🔶【魔術】
【ファイアーボール】 基準魔術とも呼ばれる最も一般的な攻撃魔術。術者の練度が如実に表れるとされ射出速度に大きく現れる。ムノー程度ではドッチボール程度、極めれば時速100kmを超える。
【スパーク】 身体やその延長線上ある武器などから雷撃を発生させる攻撃魔術。極めれば光速に至る雷魔術は他の魔術に比べ燃費が悪く、おまけに難易度が高いが発射速度故に最速・最強の魔術と言われる。
【身体強化】 魔術を用いた戦闘における基本で、魔力使うことで基礎能力を向上させる。
【ヒール】 基礎回復魔術。体表の傷を癒す程度。
【ハイヒール】 高位の回復魔術。
【ハイコントラクション】 四肢欠損を生やすほどの高位回復魔術。
【ハイアンチカース】 呪いを解く高位の術。
【
【空斬り】 【身体強化】の応用である【魔刃】を用いた技術で【魔刃】を飛ばす中距離攻撃。
【魔力感知】 探索魔術の一種。周囲に薄く魔力を広げ感知する性質から、勇者の一部から円と呼ばれている。
【ミリオンエッジ】 風魔術で無数の刃を生じさせ切り刻む。
【
【エアバレット・ストーム】 【
『
複数の【ファイアーボール】が集まった集合体『
他にも射撃タイミングの変更や射角の変更を術式段階に組み込んでいないなど、幾つかの欠点はあるものの簡略化と言う意味では大変優れている。
【リプロダクション】 欠損部位を再生される大魔術。
魔法陣 世界は魔術と魔法を別けているのに、なぜ魔法陣と呼ぶのかと言うと答えは簡単で、最初は大がかりな陣を描いて魔法を再現していたその名残だそうだ。
魔術 魔法陣を用いた【刻印術式】(【
【刻印術式】には魔法陣を言語や体で描く【詠唱】や忍者などの【印相】、【ルーン魔術】が分類されるもののマイナーの域を出ない。
そのため俺がやっているのは一応【刻印術式】の
【精霊魔術】 エルフや一部の特異な才能を持った人間が使うモノで、魔力を対価に魔術を発動(補助)してもらうものだ。
通常の魔術の発動に比べ1の魔力で2や3効果を得られることもあって強力な魔術と呼ばれている。
簡単に言えば【刻印術式】は基本オートマで、【精霊魔術】はプラグインハイブリッドで二種類の燃料を使える。
つまり俺のやっていることは、即興で術式を構築しマニュアルで魔力を注ぐ匠の技と言う訳だ。
【
オタク仲間は「『仙術』だ!」「『仙法』だ」と騒いだものだ。
しかし良く視て見ればあくまでも上乗せしているだけで、燃費向上以外の相乗効果を生んでいるとは言えない。
そして火と風を複合させることも、エルフの秘術と言うよりは俺達勇者が伝えた科学知識を魔術に生かしているようだ。
魔術は一度発動させれば、核となる魔法陣が破壊さるか魔力が切れない限りは発動し続けるため、シングルキャストでも十分な効果を持つ。
難易度としては左右の手を別々に動かすようなものでピアノやドラムを練習に使うこともある。
【魔力眼】 魔力への感受性を強化するために魔力を目に込めた状態。エルフや一部の人間でないと使えない高度な術。
🔶【モンスター】
【角状部位】と呼ばれる魔術を使うための器官が存在するため一目で判ることが多い。
サラマンダー 危険度自体は高いものの人を好んで襲うことはしない極めて温厚な爬虫類? 両生類型のモンスター
フェンリル 魔狼とも称されるモンスターでナオスは大陸の北西地方で一度だけお目にかかったことがあるが、あれは正しく天災と言いうべきモンスターと評している。
🔶【用語】
簡単に言えば西暦や和暦と同じで、
西暦(キリストの洗礼から)や仏暦(ブッダの没年)、和暦に似た暦。
聖人・聖女 四肢を再生できる回復術師の中でも即座に四肢を生やせるほどに卓越した腕の持ち主。
四肢を再生させるレベルならベネチアンでも片手の指の数はいるが聖人とことなり時間が掛かる。
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『あとがき』
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つまらなけば星一つ★、面白ければ星三つ★★★
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