第11話 ママに会いたい
ある夜、一人きりの時に真里亜にテレビ電話をかけた。
『どうした?』
『Hしよ』と言うと、
『一人でしとけ』と返された。
『……。』
『どうした?』
『うん…』
『言っていいよ』
僕は…恐る恐る伝えた。
『ママに会いたい。ママと話したい』と。
すると、真里亜は
『これから時間ある?』と聞くので
『あるよ』と答えると、
『行っていい?』と聞くので、
『ダメ。危ないから俺が行く』というと
『優しいね』と。
そう言われてなんかどっかくすぐったかった。
────────────真里亜の家。
僕が真里亜の家に行くと直ぐに抱きしめられた。
そして…そのまま寝室に連れていかれて押し倒された。
「…可愛い。」
「……。」
「何その目は?そんな目されたら止まらなくなる。」
「……ごめんなさい」
そう言うと、
「……安心して。」
真里亜は僕の腕を押さえつけて首に噛み付いた。
容赦の無い責めに僕は頭が真っ白になりかけていた。
そのまま服の上から僕を可愛がって、声が枯れるまで愛された。
でも繋がることは一切なくて、
真里亜の体を触らされることもなかった。
ただシンブルに僕が溶かされた。
だからと言って下から出すことも無く。
僕が求めても埋まらないものを真里亜はみたしてくれた。
そして最後に僕を抱きしめてくれた。
「稜太…。寂しくなったらいつでもおいで。待ってるから。」
「……うん。」
「……愛してるから。あんたのこと。」
僕はまた泣いていた。
僕は頭がおかしい。
本当は実の母親からこれをされたいと願っていた。
また僕は誰にも吐き出せない思いを吐き出した。
「ママに会いたい…。ママに会いたい…」
「いつかね、会えたらいいね。」
「またあそこに行ったら会えるかな。」
「だめ。行かせない。」
そう僕を止めて真里亜はまた僕にキスした。
「……じゃあ引き止めて。ママに行かないようにして。」
「…大丈夫、あんたはそんな事しない。させない。だから安心して。」
「……。」
この日僕は朝までここにいた。
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