七夕の日

最後に逢ってから

随分と過ぎてしまって

そのうち

わたしは年月を数えるのをやめた


確かにあの時

あなたはわたしの指先に接吻して

「またね」といったから

それだけを信じて



あれからも

途切れずに続いている

毎朝の電話が辛うじて

わたしたちを細い糸で繋いでいる


七月七日


雨でも

晴れていても

距離という天の川は

ずっと二人の間にあって


カササギ橋も

上弦の月の舟も

見つけられないわたしたちは


ただ遠くにみえるお互いの面影に


今日もこうして、手を振る

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