病院への道
雨が苦手というよりも
こんなじっとりした
絡みつく空気が嫌いだ
湿気はいつも
わたしの魂を
地上から遠ざけようとする
振り払うように
歩きだしながら
立ち止まっては
空を見上げる
行き先は変わらないのに
それでも忘れたくて
ため息を吐くことで
少しでも憂鬱を軽くできないだろうか
ぽつぽつと降り出した
雨を縫うようにして
わたしは今日も病院への道を辿る
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