たそがれまえ
夕暮れがやってくる直前の
すこし和らいだ陽射し
微かに揺れる
レースのカーテンを透かして
青空が見える
優しい風に吹かれて
目を瞑れば
祖母と
父と
母と
そして
あのひとと
共にみた、それぞれの日の
黄昏を思い出す
それは忘れがたいほど美しく
だから尚更、切なくて
ずっと心の一部を
深く深く
今も、染め続けている
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