存在

知らぬ間に

うたた寝をしていた

気がつけば部屋には

薄闇が満ちている


不意に心細くなって

無意識に自分の輪郭をなぞる

存在していることを

確かめるように


灯りをつけなければ

そう思いながら動けなくて


闇が増していく部屋のなか

わたしは

わたしを


震えながら抱きしめる

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