惑星軌道

いつから見ている世界は

こんなに違っていたのだろう

それとも同じ景色を

見ていたと思ったのが

錯覚に過ぎなかったのだろうか


あなたがどんどん知らない人になる

互いがズレたまま時間は流れて

二人から言葉を失わせる

あなたは見ないふりを続ける


遠いのは

届かない手よりも

見えなくなった心


同じ軌道にいた惑星が

遠ざかっても

あなたはもう

気にしないのかもしれない


離れていくあなたの惑星に

サヨナラの合図をするべきなのか

わたしは

途中まで手をあげながら


まだ、迷っている

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